part.7 日本の未来とそれぞれの夢
社長対談 第2回のゲストは、60代で再び起業し、日本初のエデュテインメント施設『キッザニア東京』を立ち上げた、KCJ GROUP株式会社の住谷栄之資氏と、約4,000人の英会話講師数、レッスン提供数は業界No.1(2016年3月時点)の株式会社レアジョブの加藤智久氏。
日本の教育に新風を巻き起こすお二人が語る、成長に繋がる本当の教育とは。その秘めたる想いに迫ります。
※エデュテインメントとは
教育を意味する「エデュケーション」と、娯楽を意味する「エンターテインメント」を合わせた造語。
日本の未来とそれぞれの夢
-誰もが英語を当たり前に話せる世界に-
【加藤】
僕は、うちの会社のミッションで、日本人1,000万人が英語を話せるようにするというのを掲げていて、それはやりたいなって思っています。それをやる時に、今のオンライン英会話byフィリピン人だけではなくて、さっきもお話ししたような、日本人の学生と、ブラジル人の学生と、中国人の学生とが、一緒になって何か課題を英語で克服していくという、そういうような経験をオンラインで提供できたらなと思います。僕たちがやろうとしていることは、例えば、30万、40万出せば、自動車学校に行って、運転免許が取れますというような公式と同じような公式を、英語でもつくりたいなと。その時に欠けているピースというのがまだまだあるので、それを一個一個埋めていくと、1,000万人の人たちが、何十万円と払えば英語がビジネスレベルには行きますよという、その当たり前の世界を日本でもつくりたいと思うし、世界でもつくっていきたいなと思います。
【住谷】
やっぱり、英語は国際語というか、軸になっていますからね。
【加藤】
そうですね。日本人が、世界に飛び立つ時にも必要ですし、同時にその非英語圏の人にとっても同様なので、そのお手伝いがしたいなというふうに思います。
-外国人を受け入れる環境づくり-
【住谷】
私、考えているのが、今、日本って若い人たちがどんどん減っていく社会なので、やっぱり働く人たちが減ってきますよね。どうしても外国からね、若い人が入ってきてくれないと、日本の国そのものがもたないということがあるので、日本で働いてもらえる若い人を外国から、その人たちが働ける環境づくり、それを、もちろんビザの問題等、法律的な問題や外国の人の習慣の受け入れの問題等、色々あるんですけど、そういうインターンということを充実させながら開発していきたいなと思っているんですね。
-30年後の東京-
【加藤】
少なくとも、今から30年後って東京で仕事をすることですら、英語を使わずに仕事をするということが、イメージし辛い時代になっていくんじゃないかと思っていて。それは今から30年前にコンピュータ、iPadやパソコン等を使わずに仕事をすることが、今からしたらイメージつかないけど、30年前はそれが当たり前だった。だから同じように30年前、英語を使わずにどうやって東京でビジネスしていたのだろうという時代になるのかなって思っていて、そこのお手伝いは、じっくりやっていきたいなと思っています。
【住谷】
要するに世の中全体が変わってくるという話ですよね。
【加藤】
そうですね。さっき僕がお話しをしていたのが、GDPをより増やしていくみたいな、いわゆる高等人材のところでも外国人がより入ってきた方が、日本はより発展すると思うし。そうではない、例えば介護分野、いかに単価を下げるかという分野でも、外国人を上手く活用した方が良いサービスを日本人は受けられるのではないのかなと。それをただ単に受け入れるだけだと、ヨーロッパじゃないですけれど混乱が起きてしまう。そういうこともあるので、賢く受け入れていくお手伝いというのが、ひょっとしたら英語以外のところでもできたらいいなと思いますね。
KCJ GROUP株式会社 代表取締役社長 住谷 栄之資
2006年、日本初のエデュテインメント施設『キッザニア東京』を立ち上げる。
住谷氏は、藤田観光株式会社を経て株式会社WDIの柱となる事業をつくり上げる。「ケンタッキー・フライド・チキン」約30店舗のフランチャイジーを手がけた他、「トニーローマ」「スパゴ」「カプリチョーザ」などのライセンスを獲得。60歳で同社を退職し、キッズシティージャパン(現KCJ GROUP株式会社)を設立。60代で再起業を果たした。
▶︎ 住谷栄之資社長の単独インタビュー動画はこちらから
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株式会社レアジョブ 代表取締役会長(対談当時) 加藤 智久
Skypeを使ってフィリピン人講師とのマンツーマンレッスンを25分129円から受講出来る格安オンライン英会話サービスを提供。約4,000人の英会話講師数を有し、レッスン提供数は業界No.1(2016年3月時点)。2014年6月東証マザーズに上場。
加藤氏は一橋商学部卒業後、外資系戦略コンサルティングファームを経て、現社長の中村岳氏と2007年にレアジョブを創業。2015年に代表取締役会長に就任した。