※本ページ内の情報は2024年3月時点のものです。

株式会社ホテルマネージメントジャパンは、日本全国でホテルを経営及び運営するマルチブランドオペレーター会社だ。オリエンタルホテルやヒルトン、シェラトンなどのグローバルブランドなど約6200室のホテルを展開している。

今回は、代表取締役の荒木潤一氏に、ホテル業界に足を踏み入れたきっかけや代表取締役として大切にしている思い、事業内容の詳細・強み、求める人物像などについて話をうかがった。

ホテル業界に興味を持つきっかけとなったダイエー時代

ーーホテル業界に足を踏み入れるきっかけとなった出来事があれば教えてください。

荒木潤一:
私はもともと株式会社ダイエーで働いていました。そこでは衣料品の販売を担当していましたが、販売戦略は他の人が担当していたので自分の売りたい商品を仕入れることができず、一貫して業務に関われないことにもどかしさを感じていました。

私は、アイディアを出して商品を考えたり、販売の戦略を考えてサービスをお客様に提供することが好きだったので、そういったことに関われる業種に就きたいと考えていました。そしてある日、私が尊敬する人からホテル業界の話を聞き、「人が集まるホテルだからこそ、お客様の集客や戦略がとても大切である」という点に惹かれ、ホテル業界へ足を踏み入れました。

さまざまなブランドとノウハウを持つホテル経営会社

ーー貴社の事業内容や特徴について教えてください。

荒木潤一:
弊社は22のホテルを国内で展開しているホテル経営及び運営会社です。オリジナルブランドとしては、フルサービス型に近い「オリエンタルホテル」と、宿泊特化型の「ホテル オリエンタル エクスプレス」を展開しています。

特徴としては、外資ブランドや国内ブランド、自社ブランドなど、さまざまなブランドを展開していることです。弊社の約2500人の社員が他社ブランドも扱うことで、そのノウハウを身につけて働いています。また、社員全員が弊社の子会社のオペレーションカンパニーに所属している点も特徴の1つです。

感動体験を与えられるホテル経営を大切にしたい

ーーホテル経営を行う上で大切にしていることはありますか?

荒木潤一:
弊社のオリエンタルホテルは、1870年に兵庫県神戸市で誕生した西洋型ホテルです。長きにわたって街の人たちに刺激を与え続けてきた歴史あるホテルなので、そのスタンスを今も崩さずに引き継いでいくことを大切にしています。

また、人は自分の知らないことを体験することで感動を抱くので、その感動体験を生み出せるホテルを展開していきたいと思っています。「ホテルのベッドや内装が綺麗」といった物の魅力ではなく、たとえば「夕方になると夕日と共に生演奏を聴くことができる」といった、ホテルに来たからできる貴重な体験をつくりだせる場所にしたいですね。

そして、このような素晴らしい体験ができるホテルの価値を世界中に広める企業であり続けたいと思っています。

ーー代表取締役として会社経営をする上で大切にしていることは何ですか?

荒木潤一:
会社のビジョンを明確に示すように心がけています。人材不足が深刻化している現代において、「弊社に入社すると何ができるのか」「どのような将来性があるのか」といったことを求職者に示すことはとても大切です。

働く人の求めることと会社のビジョンがリンクしていなければ、良い人材を確保することは難しいので、明確な会社のビジョンを継続的に示すように努めています。

想像力とコミュニケーション力でお客様を楽しませたい方を求む

ーー貴社が求める人物像を教えてください。

荒木潤一:
想像力とコミュニケーション力を持った方に入社してほしいと思っています。これは機械に取って代わられることのないスキルであり、「お客様に最高の感動体験をしていただく」という弊社のやりたいことを実現する上でも大切なスキルです。

私たちはお客様を楽しませることが仕事なので、そこにやりがいや生きがいを持てる方には弊社にとても合っていると思います。

キャリアアップがしやすく人に感動を与えられる弊社で是非働いてほしい

ーー読者には就活中の学生もいますが、その方々に向けてメッセージをお願いします。

荒木潤一:
自分がやりたいことや将来どうなりたいのかをしっかり考えてほしいと思います。

たとえば、ホテル業界を目指すのであれば、建物だけでなく扱っているブランドや会社の構造をよく見ることが大切です。

弊社に来ていただければ、キャリアアップもしやすく、たくさんの可能性がある中で仕事ができます。グループマネージャーや本部の社員、本部の代表を目指すことも可能です。

「楽しんでホテル業界を盛り上げて行きたい」と少しでも興味を持った方がいたら、是非弊社に来てほしいですね。

編集後記

「人が集まるホテルだからこそ、お客様をより喜ばせることができる」という話からホテル業界に踏み込み、常にお客様ファーストの視点でホテル経営を続けてきた荒木代表取締役。多様なブランドとノウハウを武器に、ホテル店舗数も増やし、拡大を続けている。

人材採用・体制強化にも力を入れ、さらなる成長を目指す株式会社ホテルマネージメントジャパンから、今後も目が離せない。

荒木潤一(あらき・じゅんいち)/1964年2月生まれ(60歳)、大分県出身。ホテルセントラーザ博多やオリエンタルホテル広島の総支配人を歴任し、2015年、神戸メリケンパークオリエンタルホテル総支配人に就任する。2018年株式会社ホテルマネージメントジャパンの運営本部長に就任し、グループ全体の運営管理および営業企画の統括責任者となる。2020年、株式会社ホテルマネージメントジャパンの代表取締役に就任し、現在に至る。