※本ページ内の情報は2025年12月時点のものです。

株式会社ストラーツは、「Growth Engine(あらゆる産業の生産性を向上する)」を理念に掲げ、時流を捉えた事業を連続的に展開するBizDev(事業開発)集団である。イベント/展示会制作、AIコールセンター。共通点は“非効率な産業に構造改革を起こす”という一点。同社を率いるのは、事業開発・営業・マーケティングを一気通貫で経験し、自らも複数の事業を立ち上げてきた堀江和敬氏。「最大のインパクトが出る領域に参入する」という一貫した考えのもと、同社は現在、2030年の上場に向けて加速し続けている。本稿では、堀江氏の原体験から、事業戦略・組織戦略・未来像までを紐解いた。

ビジネスの面白さに目覚めた原体験

ーーまずは、キャリアの原点をお聞かせいただけますか。

堀江和敬:
大学時代に所属していた学生団体の活動が最初の原体験です。ミスコンの運営やフリーペーパーの制作、Webサイト制作、法人営業などを、すべて“ゼロから”作っていった経験が、自分の中で大きな自信につながりました。

特にミスコンの運営では、開催直前に大学側から学園祭での実施を禁止され、急遽別会場を押さえるために親に100万円を借りたこともあります。失敗すれば事業が飛ぶ、という緊張感の中で意思決定し続ける経験が、後の起業家マインドにつながったと思います。

ーーその後は、どのような経験をされましたか。

堀江和敬:
新卒で上場企業に入り、その次に弁護士ドットコムに転職したことが大きな転機でした。ここで「売上はロジックで作るもの」という考え方を叩き込まれました。「目標件数」「受注率」「必要商談数」「アポ率」「流入経路」これらを因数分解し、営業とマーケティングを一体で設計する。3年で4回部署異動を経験し、営業・営業企画・新規事業・マーケティングと、多面的に事業を理解できたことは、今のストラーツの事業づくりに直結しています。

創業、そして時流を捉えた事業転換

ーー貴社を創業された経緯をお聞かせください。

堀江和敬:
法律事務所とリーガルテック企業の共同創業を経て、事業の方向性の違いを感じたのと、「自分で時流を掴みながら事業を連発したい」という思いもあり、独立してストラーツを創業しました。

ーー創業後のターニングポイントはいつでしたか。

堀江和敬:
最初はマーケティングコンサル事業からスタートしましたが、コロナ禍で展示会が止まったタイミングで、大きなピボットがありました。「これからはオンラインイベントが伸びるはずだ」と読み、オンライン展示会の主催事業へ振り切りました。

しかし、オンライン展示会は深いコミュニケーションが生まれず、出展者の価値実感が弱い。そこで2021年に“イベントの仕組み自体を提供するプラットフォーム”へ転換しました。これが次のターニングポイントです。

創造と戦略で次のビジネスを生み出すBizDev集団

ーー貴社の理念と特徴についてお聞かせください。

堀江和敬:
理念は「Growth Engine(あらゆる産業の生産性を向上する)」です。特定領域にこだわらず、「今、一番インパクトを出せる領域」で勝負する。弁護士ドットコムで、弁護士広告の解禁という時流を読んで急成長していったのを見て、“時流を読む力こそ最大の戦略”だと学びました。オンラインイベントも、今のAIコールセンター事業も、すべてこの考え方がベースです。

また組織としても「BizDev集団」を掲げています。一つの領域に閉じず、事業を派生・拡張させていく。伸びる事業にリソースを集中させる“機動力”が強みです。

2030年の上場へ 仕事を楽しみたい仲間と共に

ーー今後のビジョンをお聞かせください。

堀江和敬:
2030年に上場することを明確に目標にしています。上場に必要な売上から逆算して、2028〜2029年の売上目標まで決めています。やっていることは、弁護士ドットコム時代の営業ロジックと同じです。「必要売上」「事業別の貢献度」「新規事業の立ち上げタイミング」これらをKPIとしてブレイクダウンし、半年後・一年後の売上を作る“仕込み”を常に続けています。

ーー最後に、読者へ向けてメッセージをお願いします。

堀江和敬:
「仕事を楽しみたい」「年収を上げたい」「新しいことに挑戦したい」という方には、圧倒的にフィットする環境だと思います。黒字で安定基盤があるうえで、新規事業を連発できるフェーズです。ガッツがある方、ぜひ一緒に働きましょう。

編集後記

ストラーツの特徴は、ロジックとフロンティア精神の“共存”にある。時流を読み、事業をつくり、次の市場を開拓する。しかもそれを「BizDev集団」という組織全体の戦い方として実行している点が非常にユニークだ。成熟産業にこそ改革余地は大きい。2030年の上場に向け、同社の次の一手に注目したい。

堀江和敬/1987年生まれ。法政大学卒業後、黎明期の弁護士ドットコム株式会社に入社し、営業・新規事業・マーケティングを経験。リーガルテック企業の共同創業を経て、2018年に株式会社ストラーツを創業。イベント制作事業、AIコールセンター事業、マーケティング事業を展開。