※本ページ内の情報は2026年1月時点のものです。

約600店舗に及ぶ全国ネットワークを持ち、独自の「肌理論」と妥協なき「商品開発」で確かな信頼を築き上げてきたジュビラン株式会社。特筆すべきは、同社のサロンオーナーの多くが、かつては一人の「顧客」であったという事実だ。なぜ、これほどまでに愛され、自らも運営に携わりたいという情熱を抱かせるのか。長年化粧品業界に身を置き、先代の社長の思いを受け継いで組織を牽引する代表取締役の揚村聖司氏に、その強固な組織力の源泉と、さらなる組織拡大を見据えた未来への展望を聞いた。

理念への共感が導いた必然の出会いと社長就任への道

ーーこれまでの経歴と、入社の経緯をお聞かせください。

揚村聖司:
私は学生時代から化粧品業界に関心があり、長らく企画や販売の現場に身を置いていました。そうした中で出会ったのが、弊社の先代の社長です。ある時、「一緒にやらないか」とお声がけをいただいたのですが、そこで語られた思いに強く心を動かされました。「単にモノを売るのではなく、使う方のお肌を本気でよくしたい」「かかわるすべての人たちに幸せを与えたい」という、ぶれないポリシーです。利益至上主義になりがちな業界において、お客様と仲間の幸せを願うその理念に深く共感し、専務として入社を決意しました。それが、私のジュビランでの挑戦の始まりです。

ーー入社後、会社の印象に変化はありましたか。

揚村聖司:
入社して良い意味で想像を超えていたのは、社員たちが仕事に向き合う「真摯な姿勢」です。営業担当も事務スタッフも、数字上の売上や利益はもちろん大切にしていますが、それ以上に「加盟店様がどうすれば成功するか」「その先にいるお客様にどう喜んでいただくか」を真剣に考え、議論しているのです。組織の末端まで理念が浸透し、全員が真摯に仕事に取り組んでいる。この姿こそが弊社の最大の財産であると、内部に入って改めて確信しました。

「顧客」から「オーナー」へ 感動を生むビジネスモデル

ーー貴社の事業における強みはどのような点にあるのでしょうか。

揚村聖司:
最大の強みは、確かな「技術」と高品質な「商品」、そして誰もが継続して通える「適正価格」のバランスにあります。エステはお客様に継続して通っていただき、美しさを実感していただいて初めて価値が生まれます。そのため、私たちは目先の利益を追うのではなく、お客様が無理なく通えるリーズナブルな価格設定を徹底しています。これは本部だけでなく、全国のサロンオーナー様が「お客様第一」の理念を共有し、協力してくださるからこそ実現できる独自のモデルです。

ーー高品質な商品を支える秘訣について教えてください。

揚村聖司:
私たちの商品開発は、「本当にお肌のためになるか」という問いから始まります。原料の選定から徹底的にこだわり、一般的なサイクルよりも遥かに長い期間をかけて検証を重ねます。また、これを支えているのが協力工場様との強固なパートナーシップです。委託先という関係を超え、研究開発から製造、品質管理の担当者様までが「一緒にジュビランの良いものを作ろう」という熱い思いを共有してくださっています。多くのプロフェッショナルの情熱が、一つの商品に凝縮されているのです。

ーーこれほどまでに組織が拡大・定着した最大の「要因」は何にあるとお考えですか。

揚村聖司:
実は、既存のオーナー様や、そこに通われる「お客様」の存在そのものが、拡大の原動力なのです。弊社の特徴として、商品やサービスに感動された方が、次なるオーナーになるケースが非常に多いです。最初は肌の悩みを抱えて来店されたお客様が、ご自身の肌が改善される喜びに触れ、「この感動を他の人にも伝えたい」とサロンを開業される。あるいは、オーナー様が生き生きと働く姿を見て、スタッフが独立を志す。こうして「感動」と「思い」が連鎖し、新しいオーナー様が誕生していくのです。ビジネスライクな勧誘ではなく、「自分が受けた感動や喜びを、他者にも提供したい」という純粋な思いがバトンのようにつながり、その結果として地域に根ざした店舗が自然と増えていく光景は、経営者として何よりの喜びであり、何度見ても胸が熱くなります。

「地域になくてはならない存在」を目指して

ーー加盟店を支えるためにどのようなサポートを行っていますか?

揚村聖司:
エステサロンの10年生存率は5%未満とも言われる厳しい世界です。だからこそ、私たちはオーナー様を絶対に孤独にさせません。技術や理論の研修はもちろんのこと、経営面での不安や課題に対しても、グループ全体でサポートする体制を整えています。「個」で戦うのではなく、「仲間」と共に成長できる環境がある。この安心感が、長期的なサロン経営を可能にしています。

ーー最後に、今後のビジョンと、この記事を読まれている方へのメッセージをお願いします。

揚村聖司:
私たちが目指しているのは、単に店舗数を拡大することではなく、一つひとつのサロンがお客様にとって「意味のある存在」になることです。「エステならどこでもいい」ではなく、「あそこのジュビランサロンに行きたい」「あの先生に施術してもらいたい」。そう思っていただけるような、地域に愛されるサロンを全国に広げていきたいと考えています。そうして、幅広い世代、幅広いライフスタイルの女性が、自ら「自分らしい美しさ」を気軽に楽しめる場を作っていきたい。日々のケアを通じて、ご自身の持つ「本来の美しさ」に改めて気づいていただくことこそが、私たちの願いです。

私たちはこれからも、本物の美と健康を提供し続けてまいります。もし、私たちの理念に共感し、誰かのために輝きたいと思う方がいれば、ぜひその一歩を踏み出していただきたいですね。

編集後記

取材を通して感じたのは、同社の強さが、商品や技術力だけにとどまらない「人の輪」にあることだ。揚村氏が創業者の理念に共感したように、社員は加盟店オーナーを思い、オーナーは顧客を思う。そして、その価値を実感した顧客が、新たなオーナーとして理念を継承していく。この美しい循環こそが同社の成長の原動力なのだろう。「地域になくてはならない存在」を各地に育て、全国展開を目指す。この美しい循環があるからこそ、地域に根ざした温かな店舗網が広がっているのだろう。思いを共有する仲間とともに歩む同社の未来に、今後も注目していきたい。

揚村聖司/1964年長崎県生まれ。化粧品業界に30年以上従事し、現在はジュビラン株式会社にて代表取締役を務める。