※本ページ内の情報は2026年2月時点のものです。

少数精鋭のメンバーでWeb広告事業を展開する、株式会社グローバルマーケティング。特筆すべきは、わずか21名の組織体制で12億4,000万円超の売上高を達成した、規格外の生産性である。その強さの源泉は、金融機関出身の代表が築き上げた、“預かり資産”として広告費を扱うことによる業務品質の高さと、あえて中途採用ではなく“新卒を一流に育てること”にこだわる独自の組織文化にある。MBAと中小企業診断士の知見を武器に、着実な成長を続ける同社を率いる代表取締役の左子義則氏。創業の経緯から盤石な経営体制の秘訣、そして独自の組織論まで、その信念に迫った。

経営の原点 金融機関で培われた仕事の「重み」

ーー社会人としてのキャリアはどのようにスタートされたのでしょうか。

左子義則:
学生時代から「起業」を自由な生き方の手段として志しており、まずは経営の基礎体力をつけるべく、中小企業診断士の資格取得を目指しました。ファーストキャリアとして金融機関を選んだのも、経営に不可欠な財務の知識を養うためです。信用金庫への入庫は、あくまで将来の成功を見据えた戦略的なステップであり、この時点では現在のWeb事業へ進むことは全く想定していませんでした。

ーー金融機関での経験は、現在の経営にどう生きていますか。

左子義則:
金融機関で培った「資産をお預かりする責任の重さ」が、現在の経営の根幹を成しています。ミスが許されない極限の環境下で、一分一秒を削り業務品質を追求した日々は、私の仕事に対する基準を決定づけました。だからこそ、Web広告業界へ転身した際、資金の扱いに対する温度差に強い違和感を覚えたのです。広告費はお客様が事業で稼ぎ出し、未来へ託した「投資」です。その重みを金融機関と同等の水準で受け止め、成果でお返しすること。それが創業以来、私が最も大切にしている価値観です。

得意領域が真逆だからこそ 最強のパートナーシップ

ーー現在の体制での創業に至った経緯をお聞かせください。

左子義則:
単独での起業よりも、信頼できるパートナーと組む方がリスクを抑え、成功確率を最大化できると考え、前職の上司である岡田雅之(現・取締役副社長)を誘いました。岡田は卓越した営業力を持ち、私は組織や財務の管理、意思決定を得意としています。私たちの強みは、この「得意領域が真逆」である点にあります。互いの領分が明確なため、無用な比較や干渉が生まれず、それぞれの持ち場で全力を尽くすことができます。この補完関係こそが最強の経営体制になると確信し、二人三脚での創業を決意しました。

ーー盤石な信頼関係が、どのように事業の基盤となっているのでしょうか。

左子義則:
岡田は年上ですが、会社の最終的な意思決定は私に任せてくれています。互いの領域に敬意を払い、完全に役割を分担できていることが、うまくいっている一番の理由だと思います。仕事には「得意で苦にならないこと」と「できるけどやりたくないこと」の二種類があります。彼は、私が後者に当たる営業を楽しみながら率先してやってくれます。そこを心から信頼していますし、非常に感謝しています。

新卒を一流に育てる 組織のアイデンティティ

ーー採用活動において、最も重視されているポイントについてお聞かせください。

左子義則:
私たちの事業は、誰でも参入できる業界だからこそ、最終的には「人の質」がすべてです。そのため、スキル以上に「当社のカルチャーに合うか」を最優先しており、結果として新卒採用にこだわっています。中途採用の即戦力に頼るよりも、時間はかかっても真っ白な状態から当社の文化を吸収し、成長してくれる人材こそが組織の基盤になると考えているからです。その分、育成には投資を惜しみません。副社長直伝の実践的な営業研修に加え、若くしてリーダーになるメンバーのために外部研修も導入するなど、社内外の知見を総動員して、新卒社員を最短で一流のプロフェッショナルへと育てる体制を整えています。

ーー求める人物像についてお聞かせください。

左子義則:
創業5年目の当社には、若手が早期から裁量権を持って挑戦できる、大企業にはないスピード感があります。実際に新卒3年目でマネージャーに抜擢されるなど、意欲次第で活躍のフィールドはいくらでも広がります。だからこそ、過度な向上心や「会社のため」という滅私奉公は求めません。求めているのは、「自分の市場価値を高めるためにスキルを磨く」という合理的な考え方です。仕事は人生の一部に過ぎませんが、働く時間はプロとして集中し、自身の成長のために当社の環境を最大限活用する。そんな自律した方と一緒に働きたいと考えています。

「人が育つ会社」へ グローバルマーケティングが描く未来

ーー今後の展望や目指すべき会社の姿についてどのようにお考えでしょうか。

左子義則:
目指しているのは、「人が育つ会社」としての確固たるブランドを築くことです。人材の流動性が高い業界ですが、将来的に、当社を卒業したメンバーが次のステージで活躍することで、「グローバルマーケティングで学べば一流になれる」と認知される存在になりたいと考えています。その実現に向けて、奇策は必要ありません。新卒採用を継続し、組織を30人、50人と着実に拡大していく。その過程で直面する新たな課題を、手塩にかけて育てたメンバーたちが中心となって乗り越えていく。そんな「人が育ち、会社を強くする」好循環を一歩ずつ作っていくだけです。

ーー最後に、この記事を読む若手人材へメッセージをお願いします。

左子義則:
当社には、ビジネスの本質と真摯に向き合い、自らの可能性を試せる環境があります。人柄と価値観を重視した採用を行っているため、社内には高い規律と一体感があり、全員が同じ志を持って仕事に打ち込んでいます。周囲と切磋琢磨しながら、プロフェッショナルとして自身の市場価値を高めていきたい。そんな気概を持った方にとって、当社は最高の舞台となるはずです。共に未来を切り拓いていける方との出会いを、心より楽しみにしています。

編集後記

「自由な働き方」の裏には、金融機関レベルの厳しい“規律”が存在する。左子氏の話から見えたのは、一見すると相反する要素を両立させる、極めて合理的な経営思想であった。「どうせやるなら自分のために」。その等身大の言葉は、決して仕事への熱意の欠如を意味しない。むしろ、プロとして責任を全うし、自らの価値を高めるという強い意志の表れだ。このリアリティのあるスタンスこそが、若き才能を惹きつけ、規格外の生産性を生み出す原動力なのだろう。

左子義則/1990年兵庫県生まれ。兵庫県立大学卒業。2013年に兵庫県内の信用金庫で営業職を経験。2018年には法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科を修了、MBA・中小企業診断士を取得。その後、大手Webマーケティング会社にて営業職を経験。2020年3月に株式会社グローバルマーケティングを副社長の岡田雅之と創業。代表取締役として、主に管理領域を担当。