※本ページ内の情報は2026年6月時点のものです。

企業のDXを推進する日本最大級のAIポータルメディア「AIsmiley(アイスマイリー)」を運営し、AI産業の最前線を走り続ける株式会社アイスマイリー。代表取締役の板羽晃司氏は、起業を見据えてWeb制作と営業の基礎を徹底的に学び、自らの力で道を切り拓いてきた。現在はデジタルメディアとリアルイベントを融合させた「AI博覧会」を成功させ、さらなる事業拡大を推進している。AIの力で日本の産業を再興し、5〜7兆円といわれる巨額のデジタル赤字を解消したい。そんな目標を掲げる板羽氏に、これまでの歩みと未来への挑戦について聞いた。

起業を見据えた修業時代 厳しい環境で培った「責任」の重み

ーーまずは、起業されるまでのキャリアについて教えてください。

板羽晃司:
私は三重県の出身で、小学生のころから東京で働く親戚の話を聞き、「いつか自分も東京で働きたい」という思いを抱いていました。そんな背景から高校卒業後に上京し、印刷関係のプリンタ製造を行う会社で働き、そこから類似の大手企業に業務委託という形で常駐し、プログラミングを学びました。

その後起業を志すようになりますが、独立するにはWebの知識と営業力が不可欠だと考えました。そこで将来の社長候補を募集していた株式会社バイタリフィに営業職として転職し、Webプロデューサーとしてのキャリアを本格的にスタートさせました。

ーーバイタリフィ社の経験で現在に活きていることはありますか。

板羽晃司:
厳しい環境の中で培った「自分の仕事に責任を持つ」という姿勢が身についたことです。当時は自分が担当した案件でトラブルや未回収が発生した場合は、自ら責任を取ることを学ばせていただきました。支払い条件の交渉や確実な回収など、ビジネスの根幹となる要素を20代で徹底的に経験できたことが、経営者となった今でも非常に大きな財産になっています。

顔が見える安心感を デジタルとリアルの融合「AI博覧会」

ーー貴社の主力事業の強みについて教えていただけますか。

板羽晃司:
弊社の強みは、圧倒的な集客力を持ち、月間300万PVのAIポータルメディア「AIsmiley」を運営していることです。このメディアを運営することでAI導入を検討している企業から問い合わせをいただくことができ、リアルイベント「AI博覧会」への来場を促すことができます。

最初はWebマーケティングと営業力を両輪にメディアを成長させてきましたが、メディアを通じたサービス紹介だけでは、ユーザー様から「相手の顔が見えないと導入まで進みづらい」「信頼関係を構築しにくい」という声をいただくことがありました。そこで、リアルな出会いの場を創出するため、2024年に展示会イベント「AI博覧会」を立ち上げたのです。

ーー展示会はどのようにつくり上げたのでしょうか。

板羽晃司:
展示会事業への参入当初は、まさに未経験からのスタートで、運営は手探りの状態でした。当初は「文化祭の延長」と言えるほどの手づくり感がありましたが、現場の声をすくい上げ、社員主導でイベントを改善し続ける組織力という強みが弊社にはあります。メディア掲載用の撮影やアンケート収集などを外部に丸投げする手法は取らず、社員自らが会場に立って、来場者の生の声を直接拾い上げています。

そこから「会場の道幅を広げて見やすくする」「出展企業数を調整する」といった改善を毎回重ねてきました。社員主導で試行錯誤を繰り返した結果、直近のイベントでは約1万2000人、累計で5万人もの方にご来場いただいています。このような集客も国内最大級のAIメディアに成長した「AIsmiley」の力が大きく寄与しております。

「メディア」「イベント」「コミュニティ」の3本柱で描く全国展開

ーー今後はどのような事業展開を見据えていますか。

板羽晃司:
今後は「AIポータルメディア」を確固たる中核としながら、リアルな出会いを創出する「AI博覧会」、そしてこれから新たに立ち上げる実践型AIコミュニティ「AIsmiley Community」という3本柱で、事業を多角的に拡大していく段階に入ります。しかし、今後は「AIsmiley Community」を通じて、AIを学び、導入したい一般企業や個人へと支援の輪を広げていきます。最新のAIツールの使い方を教え合ったり、仲間をつくったりできる場を提供する予定です。

ーー「AI博覧会」の全国展開も加速されるのでしょうか。

板羽晃司:
「AI博覧会」の舞台は東京・大阪にとどまらず、名古屋、そして福岡へと全国展開を加速させます。その根底には、「地方に集積する日本の製造業とAIをかけ合わせ、かつて「Japan as No.1」と呼ばれ世界を席巻した日本の産業を再び高めたい」という思いがあります。各地方で素晴らしい技術を持つ企業様に、AI導入の成功事例を肌で感じていただく。それが新たな事業展開のきっかけになればと願っています。

その第一歩として、2026年6月16日(火)と17日(水)の2日間にわたり、愛知県の名古屋コンベンションホールにて「AI博覧会 Nagoya 2026」を開催いたします。公式ウェブサイトにて詳細をご案内しておりますので、地域の皆様にはぜひ会場へ足を運んでいただき、AI活用の最前線を直接体感していただきたいですね。

国産のプロダクトを国内で普及し 世界と戦える強い日本を取り戻したい

ーーAI産業を通じた、さらに大きな目標についてお聞かせいただけますか。

板羽晃司:
AIの力で国内の企業を再興し、5〜7兆円といわれるデジタル赤字を解消できればと考えています。海外の優れたAIサービスを利用することはもちろん重要ですが、単に海外のサービスを消費する日本にとどまっていてはいけないと思います。「国産のプロダクトを国内で普及し、世界と戦える強い日本を取り戻したい」、このような使命感のもとアイスマイリーが日本のAI推進を支える存在になっていきたいですね。

ーー最後に、これから貴社に加わる方へメッセージをお願いします。

板羽晃司:
弊社が求めているのは、細かいところまで相手を思いやれる「気遣い」ができる方です。
現在、弊社にはホテルマンや保険、不動産営業など、さまざまな異業種から集まったメンバーが活躍しています。AIという成長市場の中で、今後は将来起業を目指す20代の若手に、圧倒的な成長環境と新規事業の責任者や子会社社長といった選択肢を惜しみなく提供していきます。将来独立したとしても、弊社での経験を糧に事業を拡大するような存在になってほしい。私たちと一緒に日本のAI産業を牽引していく開拓者をお待ちしています。

編集後記

「自分の仕事に責任を持つ」。20代のころに培ったその覚悟が、現在の株式会社アイスマイリーの躍進を支えている。デジタルメディアとリアルイベントの融合から始まり、コミュニティ事業への展開、そしてAIによる日本の製造業の再興へとつながる展開は、非常にスケールが大きい。単に海外のサービスを消費する日本にとどまるのではなく、「自国のデジタルプラットフォームで世界と戦い、日本のデジタル赤字を解消する」という目標。そこに向け、20代の若手社員に新規事業の責任者や子会社社長といった挑戦のフィールドを惜しみなく提供していく同社のあり方は、これからのAI産業に関わるすべての人々に大きなワクワク感と希望を与えてくれるだろう。次々と新たな挑戦の場を提供する同社から、未来のAI産業を背負う起業家たちが羽ばたいていく飛躍が楽しみだ。

板羽晃司/1981年三重県出身。2007年よりWeb制作会社、株式会社バイタリフィでプロデューサーとして広告の企画制作やアプリ開発に従事した後、代表取締役に就任。AIブーム到来前の2018年に同社のグループ会社である株式会社アイスマイリーの代表取締役に就任し、AI特化型のポータルメディア「AIsmiley」を立ち上げた。2024年より主催する「AI博覧会」は、東京・大阪など各地で開催し、累計5万人の来場者を記録。