株式会社日本一ソフトウェア ＲＰＧ『ディスガイア』シリーズなどを有するゲームソフトメーカー 株式会社日本一ソフトウェア 取締役会長 北角 浩一　

価値観（理念「ゲームは作品ではなく商品」）

【北角】

ゲームの発売日（というの）は、他社の事例でも（そうですが）非常に頻繁に遅れる。それはやはりユーザーの方からすると、何月何日発売と言われ、特に小さいお子さんですと、お小遣い貯めて楽しみに待っている。

それがメーカー側の一方的な理由で、延期というのは、ユーザーの方を、非常にがっかりさせることの要因。（納期も）商品を提供するための1つの前提だと思うんです。「作品」というと、クオリティーを高めるために、時期は関係なく良いものを提供するという（想い）で、時期よりもクオリティーを優先させてしまう。

やはり創る以上は、最初の企画の段階で、どういったお客様にどういった楽しみ方をして欲しいのか、明確にした上で、待っていただいているお客様に、オンタイムで届けるというところまで「商品」であることの要素、なので例えば、発売日がずれるといったことも含めて、商品（のクオリティである）とスタッフに話したほうが、良いのかなというふうに思っている。

例えばお店で買うと（商品は）袋に入っているわけですね。その封を切って開くと、「わっ」というところから、商品だと思うんですね。そこがたのしみの1つだと思うので、そういう意味でも、ガッカリさせないようにしていきたいと思います。