株式会社日本一ソフトウェア RPG『ディスガイア』シリーズなどを有するゲームソフトメーカー 株式会社日本一ソフトウェア 元取締役会長 北角 浩一 

Vol.1 歴史

インタビュー内容

歴史(会社設立の経緯、「プリズム企画」創業当時、「日本一ソフトウェア」という社名への想い、資金繰りも困窮する中での商品開発成功談)

【北角】

1993年に(今の前身の)有限会社プリズム企画を、創った形ではあるのですが、その前の1991年に、有限会社プリズムというのを、開発会社として立ち上げた。これは、共同出資でスタートしたが、なかなか意見がまとまらずに、当時営業職だった私だけが、別会社として、営業会社を作ったのが、(1993年に創った)プリズム企画で今の日本一ソフトウェアになります。

【北角】

開発会社の中から、営業会社を独立させた。開発というと、大体1本作るのに、1年くらいかかるので、1回仕事を取ってしまうと、割と暇な時期に(なってしまった)。(もともと)下請け業務ではなく、自分たちのブランドでゲーム発売をしたいという想いがあった。チャンスはないかと(探って)いろいろイメージしていた最初の1年になりますかね。

【北角】

日本一ソフトウェアに、名前を変えたのは、ちょうど私どもがプレイステーションを、ソニー・コンピュータエンタテイメントと、契約して発売することになった。その準備段階の時に社名変更した。

(由来は)日本語が入っている。業種がわかる、という2つをイメージしていた。その中で、この名前が1つの候補として私の頭の中にあった。(ただ、中途)半端な形でゲームを作っていても、ユーザーの方の心になかなか想いが届かないだろう。

プログラム、グラフィックデザイン、サウンドという各セクションにシナリオがあったり、企画があったりする。それぞれの場所で、人に負けないものをみんなが持ち寄って作りたい。それぞれの分野で、とにかく一番のもの、を持ってほしいという想いで、この社名にした。

【北角】

ひとつが、1998年に発売した。マール王国の人形姫、これがスタートしたときは、その前に発売していたタイトルの売れ行きが全然ダメだった。銀行の借り入れもギリギリでやっており、どうやって資金繰りをしてこうか(悩んだ)。

初めて自社でもロールプレイングゲームにトライして、実際にスタッフも経験無しで、どうやっていこうかという想いでやっていたのですが、色々な意味でギリギリまでできていなかったのが、色々な方の応援で完成して本当に最後までいけてよかったな、と。これでうまくいかなかったら、会社を閉めようかなと思って、最後までできなかったとしても、途中までは雑誌にも出ていて評判もよかったので、途中で開発が継続できなくなっても、きっと誰かが助けてくれるだろうという勝手な思いでずっと走っていた。

だからこれうまくいって市場に出て、お客様にも喜んでいただいて非常に嬉しかったですね。非常に良いゲームで「これからもじっくり、こういったいいものを作ってくださいね」というアンケートハガキを見たりすると、非常に心苦しくドタバタで作ったタイトルだったという一例がありましたね。本当に、この会社の中で一番の危機だった。ギャンブルしたような一年だった。そんな気がしますね。


経営者プロフィール

氏名 北角 浩一
役職 元取締役会長
生年月日 1961年5月24日

会社概要

社名 株式会社日本一ソフトウェア
本社所在地 岐阜県各務原市蘇原月丘町3-17
設立 1995
業種分類 情報・通信業
代表者名 北角 浩一
従業員数 215名
WEBサイト https://nippon1.jp/
事業概要 主に家庭用ゲームソフトの企画・開発・販売を行う「コンシューマ事業」、携帯電話コンテンツの開発・配信を主たる業務とする「モバイル事業」、業務用ゲーム機器の企画・開発やアミューズメント施設運営を主たる業務とする「アミューズメント事業」、ゲームソフト関連グッズ。
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