株式会社ピーシーデポコーポレーション 関東圏を中心に全国１００店舗以上を展開する家電量販店 株式会社ピーシーデポコーポレーション 代表取締役 野島 隆久　

事業

【野島】

当社はわかりやすくいうと、パソコン屋なのです。ただ、通常のお店というのは、売るためにできあがったお店なので、商品でいうと「これとこれどちらがいいですか」という、商品を選ぶ考え方です。ところがお客様がこれとこれを選ぶというのは、買い物の最終段階で、その前に自分にはどの商品があうのかということがあります。自分と商品という関係があります。

そうするとパソコンは結構複雑で、自分が使えるのはどんなパソコンだろう、うちにはパソコンが２台あるけれど、こういうことをしたいけれど、どうすればいいのか、要はいろいろな考え方があるわけです。それらをインターネットでつなげて、複雑になっていくのですけれど、それらを全部やるのが当社の基本的な考え方です。

ですから、当社もパソコン屋なのですけれども、社内的にはITソリューションストアと言っています。具体的に言うと、店にはセールスというか営業を担当している人間がいます。あとオペレーションといって管理を担当している人間がいます。それと、クリニックといいまして、パソコンの病院みたいな意味ですけれども、技術サポートに長けたスタッフたちがいます。

それとブロードバンドソリューションという部隊がいまして、彼らはお客様のパソコンを通したインターネット環境を、例えばASPであったり、場合によってはインターネットにおけるパソコンの安全性など、こういったソリューションをお客様に提供する人たちがいます。

【野島】

当社の最大の売りはパソコンクリニックです。パソコンが壊れた人がやはり一番困っているのですから、使えない、壊れた、使えなくなった、こういうところはお客様にとって絶対に必要な要素です。何も困っていない時に、パソコンをどこで買いますかと言えば、おそらく女性だったら、大型カメラ量販店です。その次はたいがい、電気屋です。

そうするとパソコンを買おうとすると、当社の名前は東京に住んでいたら、出てくるのが５番目か６番目くらいなのです。ところが「困った」というキーワードの順位は高いのです。パソコンで困ったなと思ったら、「PCデポしかないんじゃないの」となる。

お客様のイメージの中に、パソコンを買うなら、というところでは当社は競争力がないのですけれども、「パソコンで困った」となったら、競争力があります。そこが当社の強さだと思います。強さと言ったら言い過ぎかもしれません。当社の唯一の取り柄ですね。