鉱研工業株式会社 温泉・地下水開発のプロフェッショナルであり、地下資源工事用掘削機械として有数 鉱研工業株式会社 元代表取締役社長 末永 幸紘　

キャリア

【末永】

高校を卒業して入社して２年目くらいの方がもう香港に行って、言葉もしゃべれないのに行って、そういう人たちの言葉は上手です。ネイティブとお話しするので、凄く上手です。フィーリングも日本で一生懸命に習って行くよりも、ああいうところで習った方が覚えるし、また非常に細かいフィーリングが合うんです。今彼らはアフリカなど、いろいろな地域へ行って指導して、現地の人たちと上手く解け合ってやっている、そういう人たちがたくさんいます。

例えば当社では１０人いたらそのうち８人が現地の人たちと上手くやっていける、という状況です。「ちょっと明日行ってきてくれないか？」と言ったら「はい」と、みんなアフリカであっても、基本的にはどこにでも行ってくれるというのが現状です。

私は私で海外に他の地域で、他の人は香港で一生懸命やっているということです。そういう感じの技術志向の会社です。鉱物資源は世界中にたくさんあります。またアフリカでは水関係のいろいろODAの水井戸があります。世界は多岐に渡っているんです。

我々はニッチの作業といっていますけれども、大きな何百億という仕事をするのではなくて、大きな仕事でもその中には調査ボーリングがあるし、井戸も掘るし、それから山を切って、建物を建てたら山は崩れますから、それを止める杭を掘ってやったりと、そういうもろもろの数が多いということです。

【末永】

郷に入っては郷に従わないといけません。日本人というのはわりにせっかちですよね、私もそうなのですけれども、それでも郷に入っては郷に従っていかないと、体を壊すわけです。良い人が来れば非常に助かります。でも厳しい人がくると危ないですよね。日本だとみなさんが良い人だから、うんうんとついてきますけれども、海外は人を見る目が長けていますから、能力があるからといってこうしろああしろと言っても、なんで来てから１ヵ月しかたたないような人に、どうして付き合わないといけないの、ということになります。

そんなにたくさんのお金ももらっていないのに、逆にだから、シビアだからシビアにするのではなくて、もう少し悠長に考えていかないと仕方ないでしょう。それで１回か２回ではうまくいきませんよね。最初から上手くいく人はいません。