鉱研工業株式会社 温泉・地下水開発のプロフェッショナルであり、地下資源工事用掘削機械として有数 鉱研工業株式会社 元代表取締役社長 末永 幸紘　

事業

【末永】

当社はもともとボーリングマシーンのメーカーなのです。他社と比較した場合に当社は、工事部門も持っているわけです。普通はメーカーと施工会社は別なのですが、当社は一緒になっているのです。やはり当社の工事部門が苦労したものを機械に反映して、良い機械を作ります。また海外に入れても、我々の機械はプロでないと難しくてわかりません、ということは工事の経験者の人間が、新しい機械について行って海外で指導する、そうすると向こうも非常によくわかりましたと言って、次の機械へつながっていく、という形なのです。

ですからメーカーであり工事屋でありということで、相反することもあります。機械を売っていて工事までやるの？と言う話になってしまいますから。ですから一般的なボーリングは少し工事は遠慮しています。そういうところに機械をたくさん売っているものですから。

非常に難しい、あるいは付加価値のある仕事をしていますので、ボーリング全般にわたって仕事をしている会社です。

【末永】

当社は海外と国内の特殊なメーカーもやって工事もやっているのです。この資料を見たら工事をやっている会社だと思われるけれども、機械だけ見せてもその機械がどう使われているのか分からなければいけないので、当社の機械で当社が工事をやっているということです。

例えば、カザフスタンという国があるのですけど、ここでウランの鉱床を調査するという仕事や、これはベトナムやラオスなのですけど、向こうではもう水力発電をして、電気をタイやいろいろな所に売るために、こういう立坑を掘る機械や地盤改良する機械など、ベトナムでは炭鉱でボーリングしている仕事や、アフリカのアルジェで調査ボーリングの工事とか、この資料を見るとだいたい感覚はこういうものなのかと、わかるのではないでしょうか。話だけでは分からないと思います。

これはアフリカのアンゴラで飲料水の井戸を掘っています。みんなが集まっていますね。

それから国内で今変わった仕事をしているのですが、リニア新幹線というのが今計画されているのです。どこのルートが一番ベストかなということで、ルートを調べるには地質を調べておかないといけない、ものすごく水を含んでいる地層だったり、掘っても掘っても山が崩れる地層だったり、事前の調査が非常に大事なのです。その調査を今しています。