サイボウズ株式会社 ~400万人が利用するグループウェア業界No.1。設立わずか9年で東証一部上場~

Vol.2 価値観

サイボウズ株式会社 代表取締役社長 青野 慶久 (2013年1月取材)

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価値観

【青野】

そもそもチームワークに興味を持った経緯から言うと、はじめはグループウェアを作って販売していたのですが、みんなが便利になればいいな、くらいの軽いノリで始めたのですが、やっていると面白くなってきて、あるお客様の会社ではこのグループウェアを使いはじめて、社風が変わったというような言われ方をするのです。昔はギスギスしていたけど、風通しの良い社風になりましたというような。では僕たちが作って売っているソフトにはどういう意味があるのだろうかと、そんな事を考え始めたのが最初のきっかけです。それでキーワードとしてはチームワーク、チームワークする。単に集まっているだけではなくて、みんなで目的を持って何かに取り組む、チームワーク。それを学術的に見ていくと、いろいろな事がわかってきました。

【青野】

目から鱗だったのが、チームワークの成果という考え方です。単にメンバーが集まって売り上げが上がればいいかというと、そんなこともなくて、そこで働く人の満足度はどうなのかと、満足度が低ければ、みんな離れていってしまう、それでは長く続きません。それから満足度が高いだけではなくて、そこで学習できることが大事だと、みんなが学べる。学ぶと今は成果があまり出ていなくても、次やったらもっとうまくいく、もっと学ぶチームだと、さらに次もっとうまくやることができます。ですから、チームワークと一言でいっても、単に、目先の成果をあげることではなくて、長期的に続くために、必要な要素があるのだという事を知って、それを支援するためのグループウェアとはどのようなものだろうと、それを現在取り組んでいるところです。

【青野】

手を抜くというのは、見方を変えると、効率の良いやり方を編み出そうとする気持ちでもあります。もしかしてやらなくてもいいことを、やらないでおこうと思うことが、手を抜く良い面です。ある程度効果がでると、もうこれくらいで良いのではないか、と頭に浮かんでくるので、真剣、命を懸けると、このグループウェアを世界一に、人生かけてますと、それを自分の頭のなかでは、1日に何十回も繰り返して言っています。

【青野】

社長として、大失敗をしたことが覚悟を決めた瞬間です。その時に真剣にやることの大切さを学んだというか、自分に欠けているのはそれだと気付きました。私は26歳で会社を作って、3年で上場しているわけです。天狗状態です。俺天才みたいな。利益もいっぱい出ているし、楽勝、楽勝みたいな。俺会社のことよく知っているから行けると、M&Aもやってみて、社内の事業も新事業をやってみたのですが、ことごとく失敗でした。そこで何が足りなかったのだろうかと思いました。いろいろ見ていると松下幸之助さんの言葉で、「真剣に志を立てよ」と書いてあって、真剣という漢字は怖い漢字を書きますよね。真の剣です。要はできなかったら死ねということなのです。その覚悟があったのかというと、それはなかったと思います。子供の頃から適当にやってもそれなりに結果が出るから、どっかで、適当にやればなんとかなるのではないかと、思っていたのだと思います。もちろん頑張ってはいました。頑張っているのと命を懸けるのとではレベルが違います。命を懸けると「絶対」ですよね。この気持ちです。それが欠けたのだと、それがわかったので、では命を懸けるのは何かと。

【青野】

私はグルーピングが好きなのでこれをもっと世界に売って、いっぱい使ってもらおうと考えました。売上はとりあえず置いておきました。売上に命を懸けられる気がしませんので。よくわからないですよね、何億円売り上げが上がりました、と言うのは、丸何個ですかみたいな世界ですから、そこはたぶん、私が命を懸けられる場所ではありません。良いグループウェアを作ってたくさんの人に使って頂く、この2つには命を懸けようと思っています。そのような経緯です。

社長プロフィール

President's profile
氏名 青野 慶久
役職 代表取締役社長
生年月日 1971/6/26
出身地 愛媛県
出身校 大阪大学
座右の銘 真剣手を抜く癖があるから
愛読書 ビジョナリーカンパニー2

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