サイボウズ株式会社 ~400万人が利用するグループウェア業界No.1。設立わずか9年で東証一部上場~

Vol.4 キャリア

サイボウズ株式会社 代表取締役社長 青野 慶久 (2013年1月取材)

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キャリア

【青野】

私たちの目的は以前から何も変わららなくて、シンプルです。とにかく僕たちが作ったグループウェアを世界中のチームで使ってほしいなと、サイボウズを使い始めたらチームワークが良くなったというふうに、言ってもらえたら、僕たちは嬉しいです。基本的にやりたいことはそれだけです。売上はいくらでも構いません。正直、利益はいくらでもあまり関係ありません。そのために人事制度を作っているし、そのために売上もあげているし、そのために利益もあげているし、そのために人も採用している。それだけなんです。それはこの5,6年変わっていません。

【青野】

人事制度を入れると、みんなときどき勘違いする人がいるので、毎回訂正するのです。この間ウルトラワークと言いまして、何時から何時まで、どこでも働ける制度を導入したら、「社員のことを考えてくれてありがとうございます」みたいなことを言われましたから、違うと、社員のことではなくて、グループウェアを世界一にするために、普通に出勤するよりも、もっと効率の良い働き方を編み出してくださいということなのです。普通に、9時から出勤して、6時くらいまで働くという、この形でもいいけれども、この形だったら他の会社でもやっていることだから、もっと新しい働き方を生み出して、もっと効率を上げてほしいと。それが僕のメッセージで、それがみんなの働きやすさにつながっていればなお嬉しいという事です。あくまでもグループウェアを世界の人たちに提供するためにやっているよということを、繰り返し繰り返し言っておかないといけません。毎日のようにひとりごとでつぶやいています。僕は厳しくするためにやっていますから。

【青野】

これは結構厳しい話なのです。朝9時に来て6時に帰るということを全社員に徹底している会社ですと、みんな悩まなくていい訳です。ところがサイボウズの社員はみんな考えろと言われているのですね。「普通に9時に来て、普通に6時に帰るなこのやろう」みたいな制度なのです。もっと新しい働き方を生み出せと、それを自分で選択しろと、選択した結果の責任は取れと、このような制度なのです。ですから「働き方が楽になりそう」と言われるのですけど、僕としてはそんなふうには思っていなくて、サイボウズの社員は自立を求められています。

【青野】

育児休暇も6年間休めるわけだから、何年後に戻ってきてもいいわけで、普通1年か1年半だから、そのタイミングで戻ってきます。でも、サイボウズの場合は6年間休めるので、そこで戻ってくるか、自分に選択肢が与えられているわけです。それを選ぶのは大変です。勇気が必要になります。社員にとっては厳しいと思っています。選ぶ責任がありますから。確かに1年や1年半は短いと思ったので、どれくらいが良いですか?とママさんに相談したら、小学校上がるくらいと言ったので、それでは6年間と、それくらいのノリです。今最長が4年8ヶ月で戻ってこられた方がいますけど、彼女が最長記録です。

【青野】

一番大事にしているのは「公明正大」という要素です。それは平たく言うと嘘をつかない、隠し事をしない、悪いことも悪いという、分からないことも分からないと言える。なぜそれを大事にしているかというと、どれだけ才能があって、どれだけ成果を出す人でも、その部分が欠けていると、一緒に働くのに不安があります。この人本当の事言っているのだろうかと、常に警戒しながら、その人と働かなければならない。なので、一番「公明正大」を大事にしています。知りません、わかりませんばかりだと、やはりもう少し勉強しろよ!となりますけれど。ただ、隠さずに言えるというのはいちばん大事なことです。

【青野】

あと、生き残っていくために、一つ強みがほしいです。私はこれができますと言えるものです。チームワークというのは役割が与えられるということです。チームに入って役割を果たすためには、なんらかの強みが必要です。「私、これができます」と言えること、それがチームに参加できる条件になります。ですから、何かのスキルを磨く、自分で決めて、これに向いているに違いないなと思って、徹底的に磨いていく、それが生き残る重要な条件かと思います。

社長プロフィール

President's profile
氏名 青野 慶久
役職 代表取締役社長
生年月日 1971/6/26
出身地 愛媛県
出身校 大阪大学
座右の銘 真剣手を抜く癖があるから
愛読書 ビジョナリーカンパニー2

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