サイボウズ株式会社 ~400万人が利用するグループウェア業界No.1。設立わずか9年で東証一部上場~

Vol.3 事業

サイボウズ株式会社 代表取締役社長 青野 慶久 (2013年1月取材)

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事業

【青野】

一番大事にしているのは、みんなが使えるということです。昔、グループウェアを導入して失敗したときは、使えない人が出てきてしまったのです。パソコンが得意な人は使えるのです。どんどん入力して、どんどん書くし、でもそれを全員が読まないと意味がありません。せっかく掲示板に書いても読まない人が3割いたら、その人たちのためにまた別のシステムが必要になります。ですからグループウェアを作る時に一番大切にしているのは、みんなが使えることです。みんなが書き込んで、みんなが読めること。そこは追及しすぎるとダサいと言われかねないところがありまして、苦手な人のところに目線を合わせて作るので、得意な人からすると、もうちょっとメニューとか増やしてほしいなどといわれますが、そこはあえて苦手な人に合わせます。そこが受けている理由かと思います。

【青野】

何をやっているかと言うと、ユーザビリティテストというのをやっていて、ソフトを作って出すときに、自分たちは毎日触っているから分かるのですが、初めて触る人はどうか、もしくは1年くらい使っている人はどうか、そういう人たちをお招きして実際にサイボウズのオフィスで使ってもらって、ビデオで撮影して、目の動き、手の動き、全部観察しています。そこで引っかかったポイントを振り返って、また次の改善に活かしています。機能はどんどん増えるのですが、お客様が混乱しないようにというプロセスを持っています。

【青野】

社内に感動を生み出す仕事が感動課です。おそらく世界で我が社だけだと思います。名刺交換すると人事部感動課と書いてあります。おもしろいと思いませんか?実際に何をしているかというと、新しい製品ができました、新人さんがはいりました、といったタイミングで社内イベントを開催するのですが、その企画をおこなったり、ビデオ撮影をおこなったり、冊子を作ったり、グッズを作ったり、それで社員が感動したといったら、人事部感動課の成功になります。いまいち感動が足りなかったとなれば失敗です。そういう仕事です。なぜやっているかと言うと、そういうものがあったほうが楽しいから、それだけです。会社で働く楽しさというのは、お金だけでは測れません。給料が1万円月にあがったとしても、嬉しさはその一瞬ですよね。でも感動課がやってくれる喜びというのは、何度やってもらっても嬉しいですよね。そういう報酬をみんなに還元できればいいなと思っています。

【青野】

いちばん印象に残っているのは、2011年の秋に出したcyvozu.comというクラウドサービスがあって、これのリリースパーティです。これは私が社長になって6年、7年経ちますが、それがやりたいがために我慢してきたようなところがありました。それが、みんなが作ってくれて、いい形でリリースできて、ぜひ盛大にパーティーをしてほしいと言って依頼したら、頑張ってくれて冊子も作ってくれて、みんなの前で泣いてしまいまして、悔しくて仕方がないです。涙もろい方ですけど、さすがにみんなの前ではあまり号泣したりしません。その時はいろいろな思いがこみあげてきて、泣きました。

【青野】

私達が誇りに思っているのは、日本の良い中小企業様を支えているぞというのが、どこかに誇りとして、思っています。例えばテレビで「カンブリア宮殿」をみていると毎回良い中小企業様が出てきます。それが結構な確率でサイボウズユーザー様なのです。星野リゾート様、伊那食品工業様、万協製薬様など、ヘビーサイボウズユーザー様などです。そのような会社のまさに風通しをよくするために私たちのツールを使ってくださっているというのが、うれしいことです。良い会社には共通点がありまして、情報を隠さないというのが大事です。経営者が都合の良い情報だけ自分で持って、社員には見せていないという、そのような会社はどこかで廃れていきます。でもサイボウズを使っている会社というのは、まさに情報共有を重んじる、経営者も情報を発信する、いいことも悪いことも社員の人で共有して、みんなで話し合って物事を解決していく。こういう社風の会社はグループウェアととても親和性が高くて、導入するとさらに業績を伸ばしていかれます。それを見るのが僕にとっては、この上ない喜びです。

社長プロフィール

President's profile
氏名 青野 慶久
役職 代表取締役社長
生年月日 1971/6/26
出身地 愛媛県
出身校 大阪大学
座右の銘 真剣手を抜く癖があるから
愛読書 ビジョナリーカンパニー2

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