サイボウズ株式会社 ~400万人が利用するグループウェア業界No.1。設立わずか9年で東証一部上場~

Vol.5 プライベート

サイボウズ株式会社 代表取締役社長 青野 慶久 (2013年1月取材)

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プライベート

【青野】

子供を作るかどうかは妻にまかせていたのですが、妻も子供を産むリミットが近づいて、一般的に言われているリミットですが、産む決心をして、子供がうまくできて、生まれて、正直妻に全部任せたいなという気持ちもありました。グループウェアを世界一に命をかけていますので。それ以外のことは僕には必要ないなと思っていたのですが、実際に生まれてみると、お世話をしないと死んでしまうのです。手間もかかるし、やってみてすごくストレスで、30分あったら仕事だと相当メールも書けるし、書類も作れるのに、30分かけてコップ一杯のご飯もなかなか食べてくれなくて。何やってるのだろうなと思いました。そこで自分の中で出てきた結論が、これは未来を創造しているのだと、今僕らはグループウェアを売っていますが、1ユーザーいくらで売っているわけです。つまりこれは人口が減っていくと僕たちのビジネスは成り立たなくなってしまうのです。

【青野】

子供がいっぱいできて、それが育っていく社会でなければ、そもそもグループウェアを世界一になんてできない、それに気づいた瞬間に、育児はすごい大事だと思いました。これは日本人がさぼっていることです。だから何十年も停滞して、全然解決の糸口が見えません。ですから育児する社会にしなくてはいけないなと思います。グループウェアを世界一も大事ですけれども、人間として子供を育てる社会を作っていくこと。それをライフワークにしようと思っています。グループウェアと育児は相性が良くて、グループウェアで情報がたくさん共有されると、会社に来なくても仕事ができます。だからサイボウズのママさん社員などは、気兼ねなく、定時より前に帰って、子供が寝たら空き時間に作業をするとか、そういう働き方をしてくださっています。ですから、グループウェアを広げるのは育児を支援する社会を作る事にもつながって、僕的には気持ちが良いなと思っています。

【青野】

今は4割くらいが女性になっているので、女性の比率が高まっているのは事実です。サイボウズですと出産しても辞める社員はまずいないので、みなさん戻ってきてくれますからね。男性も最近は子供が生まれたら育児休暇どうするのと、当たり前に会話の中に出てくるようになって、僕的には良い感じだなと思っています。あと、今度入ってくる新入社員が面白くて、ふつう新入社員と言えば決意表明してくれと言ったら、「僕は入ってがんばります」などと言いますよね。そいつは、「青野さんを超えるイクメンになります」と。お前イクメンどころか結婚もしてないし、入社もしてないぞと。面白いですよね。あいつ大丈夫かなと思いながら、そういう空気は大事です。

【青野】

家庭にはいろいろな形があるので、イクメンでないからだめな家庭かというとそうでもないと思うのですが、ただ、日本の全体的な傾向を見ていると、男性は育児しなさすぎです。男性が育児しない家庭はどうなるかというと、子供が1人生まれても2人目を作りません。なぜかというと、奥さんからすれば「手伝ってくれないのに、もう一人見られないわよ」となってしまうわけです。男性が積極的に支援してくれると、もう一人いけるかもと思う。数字にはっきり出ているのです。

【青野】

私は育児休暇をとってよかったことがいくつかあって、その一つは時間を区切られることによって、本当に自分がやらなければならない仕事は何なんだと自問自答ができたのです。それまでは土日は仕事漬けでしたので、1週間7日間仕事に投資できていたのです。それが、1人目の子供ができて土日が厳しくなり、さらに2人目の子供ができて、朝夜も結構厳しくなってきて、水曜休むと、本当に仕事に投資できる時間が減ってしまって。そうはいっても成果は何とか出したいので、この限られた時間に自分がやらないといけないことは何なのだろうかと思うと、自分が得意とすることで、みんなが求めてくれていることを、自分にしかできないこと、それは何だろうかと、そういう問いをして、逆にそれ以外の仕事はどんどんお任せしていくと、「ごめんなさい、僕出来ないので、おねがいします」というような。任せ方をしていくと、任せられたみんなも、任せられたら悪い気しないですよね。頑張ろうかな、となってくれたりして。みんなの成長も促進できたかなと思っています。

社長プロフィール

President's profile
氏名 青野 慶久
役職 代表取締役社長
生年月日 1971/6/26
出身地 愛媛県
出身校 大阪大学
座右の銘 真剣手を抜く癖があるから
愛読書 ビジョナリーカンパニー2

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