クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン株式会社 世界25カ国800店舗以上を展開する人気ドーナツチェーン クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン株式会社 元代表取締役社長 岡本 光太郎　 (2013年2月取材)

プライベート

【岡本】

僕自身を振り返りますと１０代、２０代の頃は自分中心に何でも考える性格だったと思います。自分のやっていることが何でも正しいと思い、会社の成長も自分がやっているから会社が成長している、だからみんな僕の言うこと事を聞いてくれとすごく都合のいい人間だったと。今では振り返ると話してても恥ずかしくなるような過去なんですけれども、そういった人生を送ってきました。それは澤田さんと出会って、リヴァンプと出会って、クリスピー・クリーム・ドーナツなどに携わる機会のなかでやはり気付かされたのが、自分がやっているのではなくて、自分がまわりに生かしてもらっているんだな、ということは気付かされたすごく大きなポイントです。

【岡本】

僕一人で何かできることはなくて、僕がいる、そのまわりに多くの仲間がいて、その仲間が支えてくれているから今僕がここにいて、仕事ができている。そういう発想に１８０度変わりまして、どれほど一緒に仕事をしている仲間が大切か。大きく変わる転機がありました。そういった意味ではこれから自分も一緒に働きたい仲間としては、自分自分ではなくて、チームワークを大切にできる、思いやりのある、そういう器の大きい人と働きたいなと思います。

【岡本】

自分の中で一番大きい変化というのはオニキスの会社の社長を退任したときですね。結局その時に、たくさんの社員が実は辞めるということにつながってしまったりして、自分のその、社長の影響力は大きいなということですとか、やはり自分だけ、「自分が自分が」ではいけないなと気付かされたきっかけではありました。

【岡本】

影響を受けた本で「ビジョナリー・カンパニー２」という本がありまして、「飛躍の法則」というのですが、非常に感銘を受けまして、この本の内容が、普通のいい会社が偉大な会社に変革するために必要なヒントがたくさん詰まっている内容の本なのですけれども、英題が「Good to Great」っていうんですよ。普通の良いからグレートに変貌するということなんですけれども、僕自身、クリスピー・クリーム・ドーナツという会社が普通のいい会社で妥協することなく、偉大な会社になるようにですね、目指していきたいと思っていまして、そういった意味では自分自身にも矢印を向けてですね、自分がGoodで妥協していないか、常にGreatであるかということを常に意識をもって（毎日を）送っています。自分自身がGreatを目指して成長することによって、会社も社員みんなもGreatを目指していただきたいと思っていますし、その結果としてGreatな偉大な会社にしていきたいなと思っています。

【岡本】

今プライベートで取り組んでいるのは、2月24日に東京マラソンがありますので、その東京マラソンで完走することに向かってですね、毎週末走っています。マラソンは一度学生の時にボストンマラソンを完走したことがあるのですけども、自分のなかでマラソンを完走したときに、そこで人生観が変わったことがありまして、自分のできると思っていた限界をある意味超えるといいますか、そういった瞬間は新しい自分の発見があるので、マラソンは結構、はまります。