インタビュー内容
価値観
【近藤】
ネクシィーズの風土というのは、昔から先輩方がなぜあんなに社員と社長の仲がいいのかと(言われるところです)。社員同士もなぜあんなに和気あいあいと、かつ、ぶら下がりあわないでライバルとして競い合えているのか、そしてノウハウをみんなで共有できるのかということは皆さんからすごく言われるのですが、それはやはりネクシィーズイズムなんですよね。僕は会社を作ったときからずっと社員とご飯を食べていて、あることに気づきました。人は説得しても動かないけれど、納得したら動くと。だから「同じ飯の釜を食う」という言葉があったじゃないですか。あれは多分ご飯の事ではなくて、同じ時間を共有しながら共にこれから歩む道を確認し合って、そしてそこでみんなで力を合わせて、その夢を追いかければ、その夢は見るものではなく、叶えられるものになるということを確信し合いながらやっているのが絆だと思うのです。自分が頑張っても隣の人が頑張っていなかったら、会社は倒産するのだという気持ちを持つことだと思います。
だからすごく良い仲間なのだと。最高の、自分にとって必要な人だと。大切な人なのだと思い合うことだと思います。そういう風土がネクシィーズにはあって、その中で培われていったというか、文化ができていったというか、それがネクシィーズイズムだと思います。
僕が自分の心に決めているのは業界ナンバーワンになるということしかしないということです。新規事業に関しても、全てで業界ナンバーワンを目指せること以外はしないと決めたら、自分のやるべきことがすごく明確に見えてきました。企画営業マンなので、あれもやりたい、これもやりたいと思いがちでして。でもその中で私はナンバーワンになることしかしないでおこうと思った瞬間に、自分のやるべきことがものすごく明確に見えてきました。ただ、ネクシィーズというのは、色々なことをやっていますが、一貫しています。企画と営業力の活かせるポジションしかいかない。これは前からそうです。それはどんな仕事でも我々は参入できると。ただ、その中でナンバーワンになれることしかしないと。
最初の10年はがむしゃらだったのでほとんど覚えていません。唯一覚えているのは会社を作ったときも若かったし、上場したのも最年少記録だったので、若い若いという言葉を言われて続けてきたということです。あるとき新卒採用の説明会で、この子たちは会社設立当時まだ生まれておらず、お父さんとお母さんが私と同い年なのだと知ったときは、もうそんなに若くないんだと思いました。
他にも、イベントでベンチャーのイベントがあれば乾杯の挨拶は僕だったのに、最近は最後の挨拶になってきたので、「ああ、もう僕は若手じゃないのだ」というふうに思いますね。
変わっていないことは自分が営業マンであること。企画マンであり、営業マンであることというのは僕の誇りなのです。
今でも新卒説明会で何の会社なのか説明するとき、将来社員になるような子たちには「電子出版社です」とは言いません。 やはり営業会社だと言います。それは当社が営業会社としてのサービスの本質を大切にしていることに誇りを持っているからです。テクノロジーの進化って、実はサービスの本質を失っている時があるんですね。
例えば、ファミリーレストランにある、呼び出しベルがあるじゃないですか。あれは何のためにできたテクノロジーかというと、ボタンを押したらすぐに店員さんが飛んでくるという、サービスの向上のためにできました。言い換えれば、店員さんは ボタンを押さないと来なくなったのです。でも、本当のサービスというのはお茶が欲しいなと思った瞬間に、お茶が出て来ることにあるんです。そこに感動するわけですよね。何かオーダーを聞いて欲しいなというときに「いかがですか」と言われて感動する、そういう気配り、目配り、心配りというのがサービスの本質なので、僕はやはり、特にハイテクノロジーな商品を扱う以上、お客様に説明し、納得し、喜んでもらうと。いわば、ハートtoハート。これが営業の本質だと思うので僕はそれを忘れない。忘れたくないし、忘れないと心に決めています。

経営者プロフィール

氏名 | 近藤 太香巳 |
---|---|
役職 | 代表取締役社長 |
生年月日 | 1967年11月1日 |
出身地 | 大阪府 |
座右の銘 | 『挑戦は青春』 常に挑戦者であり続けたい |
愛読書 | 『編集者という病い』 ( 幻冬舎代表取締役社長 見城徹 著) |
著書 | 「夢みることから始めよう:20代のあなたへ ちょっとした「気づき」があなたを変える!」ダイヤモンド社/「リーダーは背中で語れ」アーク出版 |
「初期投資ゼロ」をサービスの基盤とするエンベデッド・ファイナンス事業、電子雑誌を中心とするメディア・プロモーション事業、日本経済の成長を加速させる企業応援プロジェクト「アクセルジャパン」など多様なビジネスを展開する。
2011年に次世代リーダー育成と経営者の地域間交流を目的とした一般社団法人パッションリーダーズを代表理事として設立し、会員数4,000名を超え日本一の団体に。ビジネスパーソンから若者まで情熱あるリーダーとして圧倒的な支持を得ている。
業界をリードする環境先進企業として2020年に環境大臣より「エコ・ファースト企業」に認定。2021年「ネクシィーズ・ゼロ Green Finance」が世界初 ムーディーズ「Aaa(sf)」、国内初R&Iグリーンローン評価も取得。
会社概要
社名 | 株式会社NEXYZ.Group |
---|---|
本社所在地 | 東京都渋谷区桜丘町20-4 ネクシーズ スクエアビル |
設立 | 1990 |
業種分類 | その他金融業 |
代表者名 |
近藤 太香巳
|
従業員数 | 1,171名 |
WEBサイト | https://www.nexyzgroup.jp/ |
事業概要 | エンベデッド・ファイナンス事業である初期投資0円の設備導入支援サービス「ネクシーズZERO」がCO₂排出削減に取組むとし、2020年環境大臣から「エコ・ファースト企業」の認定を受ける。電子雑誌やタレントプロモーション事業なども。 |