株式会社ニイタカ 固形燃料のシェア国内60％ 株式会社ニイタカ 代表取締役社長 奥山 吉昭　 (2013年8月取材)

価値観

【奥山】

経営理念としては「四者共栄」ということで、一つは取引先とユーザーさまにお役に立つということです。あとは会社と株主です。これは利益をもたらすと、そして社員と家族を幸せにする地域社会にも貢献すると、それが四者なのです。

私が思うのは結局社員を大切にしないと、お客様の役に立つのも、利益をもたらすにしても、貢献するにしても、社員をまず大切にしたいとできません。全部社員がやるわけですから。ですから社員は大切にしたいという風に考えています。

当社では昔から全社員で旅行に行くということを私が入社して１０年くらいは毎年やっていました。それ以前からもやっていたようですけれど、そういう意味でも社員を大切にしてきたという歴史があります。

ただ費用的なこともあり、人数も増えて今では５年に１度のペースで行っています。今年はちょうど５０周年ということで、東北で震災がありましたので、復興のお役に立てればという思いもあって東北へ社員旅行に行く予定です。

この社員を大切にする歴史をこれからも継続させていきたいと思っています。

当社では例えば新幹線に乗る際に、社長でもグリーン車には乗りません。先代も先々代も社長車があったのですが、それは運転手付きではなく自分で運転して会社に来るためのものなのです。私も電車で通勤しておりますし、グリーン車にも乗りません。ホテルも普通の営業マンが泊まるビジネスホテルです。

これは先々代の中西から聞いた話ですが、新大阪から会社に来るときにタクシーを使うわけです。中西はちょっと手前の鉄鋼屋さんがあるのですが、そこで降りるのです。そこから会社まで５分くらい歩いてきていました。どうしてそうしているのか聞いてみました。

そうすると、そこまでだと初乗り料金で行けると、だからここまで乗ってあとは歩くのだと。どうしてそれだけ費用を使わないようにしているのですか？と聞いたことがあります。それは社員に少しでもいいから給料をあげたいからだと、まあ、そういう精神でずっとやってきたと、ですからそれを私も引き継いでいきたいと考えています。