クニヒロ株式会社 年間5,000トン。カキ取扱量日本一の水産商社 クニヒロ株式会社 元代表取締役社長 川﨑 育造　 (2014年12月取材)

【聞き手】

広島の名産といえばカキですがカキ取扱量日本一の水産商社、クニヒロ株式会社の川崎社長にお話を伺います。先日お誕生日をお迎えになられたとのことでおめでとうございます。

【川崎】

65才になりましたけども。

【聞き手】

とてもお若くて活力がおありになるとお聞きしておりますが。パワーがみなぎっている社長のこれまでの半生について、特にビジネスマン人生について伺いたいと思います。

―入社前のエピソード―

【聞き手】

もともと広島でお育ちになったのですか？

【川崎】

広島の松永市で生まれ育ち、大学は大阪に出ていって就職は理工学部だったので三菱自動車の関係のメーカーに入れてもらえて。1年するころに、後継ぎということは分かっておりましたが父親から「1年たったので帰ってこい」と連絡があり帰ると丁稚奉公に行くように言われました。築地の仲卸へ丁稚奉公に行き下働きをすることになり、社会人としての経験が1年あるからあなたにはつらく当たりますよと釘を刺されました。他の人とは違いバラック建ての小屋を住居として与えられました。途中で挫折する人もいたが「辛抱しろ」と言ってくれたんです。下働きをさせてもらったことで人の温もりなどを学ぶことが出来ました。

【聞き手】

なるほど、でも大学は全く畑違いの所にすすまれたんですね。

【川崎】

自分には水産業の道が与えられていたので経験のできないことをやろうと思い理工学部を選びました。冷凍・冷蔵庫の技術を学ぶためこんどは機械屋へ1年間丁稚奉公することになりました。それは機械を学ぶという意味でしたね。