ブックオフコーポレーション株式会社 年間利用者数1億人以上、900店舗以上を誇る業界のリーディングカンパニー ブックオフコーポレーション株式会社 元代表取締役社長 松下 展千　 (2015年2月取材)

―ブックオフに転職―

【聞き手】

実際にご自身から口を出すより手を出したいというか実業に向かったのか、もともとブックオフさんは銀行時代のクライアントさんだと伺っておりますが、お話が合って気持ちが動いていったのかどちらですか？

【松下】

転職を考え始めたときに良い印象があったためブックオフへの入社を決めました。

【聞き手】

当時は創業者であるインパクトのある坂本さんだったと思いますがお客様としてから、実際に転職したときの思いはいかがでしたか？

【松下】

穏やかで明るいだけでは会社を創業して成長させていくのは難しいのだと気づいた。強いリーダーシップをもって社員を引っ張っていく求心力を持った方だったので外から見る坂本氏と中で見る坂本氏がここまで違うのかと思いました。

【聞き手】

温和にみられていたんですね。

【松下】

はい。

【聞き手】

全然違う形で入社されてゆくゆくは経営層というかそういう所に見越しての入社でしたか？

【松下】

最初は社長室のマネージャーとして入社した。仕事は特にこれといったのはなかった。

【聞き手】

印象としてちょうど上場する当たりで、そのキーマンとして入社されたのかと思いました。

【松下】

上場の準備は別の方がやっていましたし、自分が上場の準備を手伝いはじめたのは入社してから半年以上たってからですね。

【聞き手】

その間は何をされていましたか？

【松下】

3から4か月ですけど店舗にでてました。坂本さんのかばん持ち的なことをさせていただいたりしました。小売業の場合はすべてのお客様が有り難いという感覚がとてもよかった。ブックオフに入って最初のお客様が絵本を持ってきた小さな女の子でとても感動した。

【聞き手】

扱う物ってそれこそ10円単位のものからあるじゃないですか。積み重ねるもののスケールが違うじゃないですか。

【松下】

逆にそのスケールの違いこそが興味を持っていたと言いますか、お客様が喜んでくださるから売り上げが増えるそれを積み重ねることで店舗数も増えていく。10円100円の売り上げを積み重ねていく事で業態が大きくなるというワクワク感が大きかったです。