株式会社内田洋行 年商1,000億超、創業100年を超える業界最大手企業 株式会社内田洋行 代表取締役社長 大久保 昇  (2015年9月取材)

Vol.4 教育の場やオフィスにおけるITの活用

インタビュー内容

―教育の場やオフィスにおけるITの活用―

【聞き手】

でもこれから教育の関係にITがもっともっと入ってくると、そうすると教室の環境だったり、ひいてはオフィスの環境だったりするのもずいぶん様変わりしていくわけですよね。

【大久保】

もう既に変わっているんですけど、変わっているけれど日本のオフィスや日本の学校って、もう昔からのほとんどのレイアウトでやっていたり(する)雰囲気ですよ。まあ相当変わってますけどね。それでも大半はまだまだ。それを本当にそれを働く人間のクリエイティビティーを学ぶ人を教える人がフレキシブルに使える環境が欲しいですよね。そのためには実はIT 、ICTがわかって、環境かわかるって言ったらユーザーからしたらこんなにありがたい会社は無いのではないかと思うんですけどね。

【聞き手】

ほんとにそうですね御社の中にも本社に7階に未来を想像させる教室を作っていらっしゃると思うんですけども、これが日本中世界中の学校にああいった環境教室が提供されるかもしれませんね。

【大久保】

まぁ私自身は民間の方がこられてもあそこはよく紹介します。こういうところで会議しませんかと。確かに紙がある会議、それからプロジェクターに映る会議、プロジェクター1つで足りますかあっち向きこっち向き、あるいはもっと大きくする。私はそういった会議の方がずっと生産性があると思います。すべての職場にディスプレイがたくさん作れたらいいという話ではないんですよ。そういう場であればそうであって欲しいというのがあって。あれはフューチャークラスルームという、それなりに私もコミットしてあれを作ったんですけども。今はある種職場はあの延長線上に作ってきたいという形ですね。

【聞き手】

でも本当に今からそう言ったIT ICTがもっと導入されるようになってくれば、学校の教育というのも大いに変わっていくでしょうね。

【大久保】

よくITを導入すれば、変わるという人もいますが、すいませんこの取材の趣旨に反すると思いますが、それは一方では嘘だと思っていて。きっかけにはなります。助けることができます。しかしそれでは変わりません。きっかけにして変えていただけるとしたら非常に良い武器になると思いますが、そうでなければよく経営者が入れたテレビ会議と同じようなもので、テレビ会議有効に使っているところもありますが、最初にこんにちはとか言ってあまり使わなくなったというところもあって。今はそんな事は無いとは思いますが。そうではなくて、それを使ってどういうコミニケーションを交わすのか、そういう気持ちがなければやはりただの箱だけになってしまうので。私はそれで変わるなんて事は教育の世界では全く思いません。オフィスのほうはまだ、民間のオフィスはコンピュータシステム入れるにしてもこういう目的だと比較的はっきりしていますから、全く使わない事は無いんでしょうけどね。ただ日本は、IT ICTを企業の中でも最も世界の中では使ってない国だと思います。活用という意味で。

【聞き手】

遅れているという意味ですよね技術はあっても。

【大久保】

技術がありますし、色々ありますがそれを例えば経営に生かすとか分析したもの。それは調査でも日本はそれを使っていないという調査が出るんです。大人の学力テストをやったときに、IT ICTは会社の中でどのように使ってますかという時に、単なる計算機に近い。それで何か仕事の分析だったりそういうのに役立ててますかという質問には、各国に比べると低いんです。これは現状というところから行けばね、教育の問題はあるんですが日本そのものが、そういうところ、道具として活用する気持ちが低かったのではないかと思います。


経営者プロフィール

氏名 大久保 昇
役職 代表取締役社長

会社概要

社名 株式会社内田洋行
本社所在地 東京都中央区新川2−4−7
設立 1910
業種分類 卸売業
代表者名 大久保 昇
従業員数 956 名
WEBサイト http://www.uchida.co.jp/
事業概要 学校教育市場への教育機器・教材・コンテンツの製造・販売、ICTシステムの構築、オフィス関連家具の製造・販売、
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