Vol.4 同社の消費者のリサイクル意識改革の全貌
同社の消費者のリサイクル意識改革の全貌
【岩元】
やっぱり誰もやったことの無いモデルですから理解して頂くのに1年前後下手したら2年、長いところで3年かかるんですね。ですからそれを諦めずに何度も同じ話をすると。同じ話をしたって最初は入らないんですよ。5回、10回位説明していくと、なんとなくいいたいことを理解してくれて、そうかと。言って一緒に考えてくれるようになって、その仲間が増えていくということだと思います。まずは最初の目標が大事だと。大義であるとか、どういう社会を作りたいとか。あとは仲間作りのためには、その同じ話をずっとやっていくと。で、実績ができると、そうすると今は意外とこの仲間に入りたいと言う人が国内外で増えましたんで、今はありがたいなと思いますよね。
【岩元】
環境はなんとなく大事というのは分かるんですけれども、個人個人にどう分からせていくとかですね。事業者にどう分からせていくかを話していくとか。あとは世界にどう発信していくかとかやり方は全然実は違うんですね。それを1つの言葉や1つの方法で表現するからみんな理解をしてくれなくて、消費者なら消費者向け、事業者なら事業者向け、メーカーならメーカー向け、小売さんなら小売さん向け、政府なら政府向け、海外だったら海外向けという発信の仕方があると思うんですよ。それに合わせた発信の仕方をやっていくことが僕は大事だと思いますね。リサイクルって真面目なんですよ。やっぱりすごく堅いんですよ。だから地球が危ないよとかね、CO2を出してはだめだよとかね。よく講演とかさせてもらうんだけど、みんな納得するんです。けどね、会場でたら動かない。だから理解と行動は別なんですよ、分かったんですね。だから理解はしてもらえるんだけど、行動ってなかなかたいへんなんですよ。厳しい制約がないと動かない。だから楽しいことの方が続くんですよ。だからみんなで服を集めてデロリアンをまわそうとなるとね。みんなリサイクルをしたいがために古着を持ってきている人は少ないんですよ。デロリアンに乗りたくて、古着を持ってきているんです。これも大事なんです。自然と環境導線ができていることが大事なんです。そうすると実は楽しいイベントに結果、物があつまって実はそこに文化も出ているんだと。お店に人が集まるので、売り上げもあがると、だから回転があがっていくということですね。
【岩元】
実はリサイクルの基本的な考えは衣類もプラスチックも同じなんです。何でできているかということなんですね。電子顕微鏡で衣類をずっと見ていくと、炭素が出てくるんですね、酸素と水素で。基本的に3つの元素でできているんですね。そうすると、プラスチックも一緒なんです。だから燃える物というのは基本的に3つの元素でできているので、人間だって、服だって、おもちゃだって、メガネだって、野菜だって、木だって、石油だって、基本的には同じような元素でできているんですね。ですから技術はおいおい追いついて行くんですよ。カートリッジなんですよ。ですから全体の仕組みを作っていくことなんですね。消費者をたくさん巻き込むことが大事。で、繊維だけあってもブランドにならないんですよ。繊維があって、おもちゃがあって、文具があって、兵隊があって、こういうメガネがあって、こういう色んな消費者のリサイクルしたい気持ちをどう表現していくかが実はプランディングになっていくと。消費者が参加しやすいと。後は技術で追い付いてくるんですね。実はもう見えてきているんですね。追いついているんです。もう追いついてきているんです。
【岩元】
で、回収拠点を整備したのは、たくさん。人の行動を変えることが難しい、長く時間がかかるんですね。技術ができたらそこに放り込んだからできるんだけど。1人1人の意識を変えたり、行動を変えたりするのに実は一番時間がかかるんですよ。これは警官があって、ペットボトルを回収して、容器を回収して、繊維ができますよとか。20数年間やって、それでやっと60%とかぐらいしかない。最初は1%からスタートして、そんなふうに時間がかかるんですよね。国が音頭をとって予算をつけてやったとしてもそんなもんなんですよ。だから人の行動を変えるのに時間がかかるので、繊維もプラスチック製品も、実は一緒に回収した方が、効率がいいし、ここは効率論。あとは技術、それをおもちゃとか、文具とか、服とかに持っていくんです。そうすると消費者はこのおもちゃにはハチのマークが付いているからみんなで集めたシリーズで、僕たちが集めた、私たちが集めた物で作った商品なんだ。地上の資源で石油をつかってない、CO2が半分なんだっていう風に使っていくと、使い終わってもまた回収ボックスにいれようとするこういう循環を作りたかったんですよね。
経営者プロフィール
氏名 | 岩元 美智彦 |
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役職 | 取締役 執行役員会長 |
会社概要
社名 | 株式会社JEPLAN(旧日本環境設計株式会社) |
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本社所在地 | 神奈川県川崎市川崎区扇町12-2 霞が関ビルディング25F |
設立 | 2007 |
業種分類 | サービス業 |
代表者名 |
岩元 美智彦
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WEBサイト | http://www.jeplan.co.jp/ |
事業概要 | PET ケミカルリサイクル技術関連事業(対象:PET ボトル・ポリエステル)など |