【ナレーター】
2018年5月時点で、『喫茶室ルノアール』をはじめ、東京エリアを中心に6業態120店舗を展開する銀座ルノアール。
今後の展望とおもてなしの心を体現する上で小宮山が譲れないこととは。
【小宮山】
ルノアールとつく業態に関しては、全国まだ求めている方がいっぱいいらっしゃるかなと、私は信じております。
実際色々な地域に行って、ニーズがあるというふうな確認もしておりますので、そういう意味では全国展開をしていきたいなというふうに考えております。今、日本のおもてなしの心というものが世界にどんどん発信されていますよね。
ですが、喫茶店という形での発信はまだまだこれからだと思っていますし、それは私たちがやっていきたいなと思っています。
喫茶店のおもてなしの心、相手に対する思いやりだとか、やさしさだとか、そういった人を介した心のふれあい、そういった心の豊かさというもので、つまらない世の中の争いごとなどが少しでもなくなるような貢献ができたらいいなという、私の夢があります。
『喫茶室ルノアール』においては、熱々のおしぼりが出てきたり、「ごゆっくりしてください」という思いの1つの証として、コーヒーを飲み終えたくらいに温かいお茶を提供させてもらったりしてはいますが、それをマニュアル的に非常に機械的にやってしまうと、お客様も人間ですから、場合によっては「帰ってくれ」とか、そういうふうに捉えられてしまうようなことにもなります。
ですので、ゆっくりくつろいで心安らいでいただいて、リフレッシュしていただくとか、ご商談やお友達との会話を通して、何か少しでも心が豊かになれるような喫茶店という場を、私たちはしっかり提供し続けたいと思います。
これは譲れないと言いますか、時代がどんなに変わったとしても、やはりもともともっている『喫茶店ルノアール』、銀座ルノアールの良さというのは変えてはいけないものだと思っています。
ただその中で変えなければいけない、要するに進化や変化をしていかなければいけないものも当然のことながらありますので、時代のニーズをしっかり読み取りながら、さらに進化していければなというふうに考えております。