【ナレーター】
セーフィーの製品の多くは飲食や小売業界で活用されているが、ある意外な業界でも有効活用されており、自社が生み出す価値が無限であることに気づいたと佐渡島は言う。
【佐渡島】
北海道の帯広で酪農をやっている、あるファーマーのオーナーがたまたま購入してくださって。
実は牛のお産というのがとても大変で、いつ起きるかわからない。しかも帯広は寒いから、もし牛が倒れて死んでしまったら子供も死んでしまう。そうすると何百万円もかけて飼育したり仕入れしたりしているコストのロスがとても大きくなってしまう。
寒い中、お産に立ち会わないといけないと言っていたのが、弊社の製品を使うことで家のこたつの中からお産が見られると言われて。あ、これが自分が言っていたことをアウトソーシングして、こたつの中という寒くない環境をご提供できたというジョブが僕たちの価値なんだということに気付かされたわけですね。
そういうことが無限にあるということがこの映像の可能性を今信じることができるとは思っていますね。
【ナレーター】
「映像から未来をつくる」をビジョンに掲げるセーフィー。このビジョンに込めた想いと、事業を通じて実現したい未来とは。
【佐渡島】
「映像から未来をつくる」と言っているのは、先ほどファーマー、牛の酪農家の方のお話をさせていただいたんですが、自分は今まで寒いけど直接行って判断していたということを、行かなくてもよくなったと。これはつまり意思決定が変わっています。
この些細な意思決定が社会を構成している膨大なコストにつながっているというのが、私たちが考えているポイントなんですね。
映像をデータ化し、そのデータがインフラ化していくことで、ありとあらゆる産業の人たちの意思決定を変えていけるというのが私たちの「映像から未来をつくる」というビジョンなんです。
また、現場DX、現場をデジタルトランスフォーメーションしていくということに非常に価値を置いています。
そうすることによって、自分の仕事をより効率的にでき、遠隔からも指導を受けられるし、さらにはAIを使って自分のチェック項目を減らすこともできます。
このようにモノとモノが動く、人とモノが相互に生きていくという環境が2025年以降、いわゆるアフター5Gの世界で繰り広げられてくるので。そこで初めて我々の価値ということに気づいていただけるのではないかなと考えています。
-視聴者へのメッセージ-
【佐渡島】
今まではみんなでインターネットを生かすという時代だったと思うんですね。でもこれからはインターネットの中に住むような世界をつくっていくなどしていきます。色々な世の中の物事がソフトウェア化していくというところに今いて、そういう転機のタイミングだと思うんです。
次の時代というのは本当に夢とかアイデアで社会が変わっていったりとかソフトウェア化されていったりとか、変革していくというところを考えると、何か迷っていることがあったらどんどん内なる自分の声を色々な人に発信する。
それらを巻き込んでいくことによって会社の中でできることもあるでしょうし、そういう我々みたいに起業みたいな形でする可能性もありますし、こういうベンチャー企業に入ってきて何かチャレンジしていくという可能性もあると思うんですね。
ですから、自分の持っているアイデアにすごく価値があるということに気づき、皆さんがもっと発信していくと、日本のいわゆるソフトウェアやサービスというところのレベルが上がって、どんどん良くなっていくんじゃないかなと思うので。
そういう内なる自分のアイデアなどを発信していくことが僕はとても大事だと考えています。
経営者プロフィール
氏名 | 佐渡島 隆平 |
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役職 | 代表取締役社長CEO |
生年月日 | 1979年10月23日 |
出身地 | 兵庫県 |
座右の銘 | 信念の魔術 |
愛読書 | 貞観政要 |
尊敬する人物 | 小林一三 |
その後新卒で2002年にソネット株式会社に入社をし、2010年にソネットが出資するモーションポートレート株式会社のCMOに就任。
2014年に同僚と共にセーフィー株式会社を創業。
会社概要
社名 | セーフィー株式会社 |
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本社所在地 | 東京都品川区西品川1-1-1 住友不動産大崎ガーデンタワー |
設立 | 2014 |
業種分類 | 情報通信業 |
代表者名 |
佐渡島 隆平
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従業員数 | 461名(正社員459名、契約社員2名/2024年7月現在) |
WEBサイト | https://safie.link/ |
事業概要 | クラウド録画型映像プラットフォーム「Safie(セーフィー)」の開発・運営および関連サービスの提供 |