3.株式会社ビーグリー(まんが王国) プロダクトサービス部・営業企画部執行役員 山田 浩平
日本最大級の電子コミック配信サービス『まんが王国』を運営する株式会社ビーグリー。2017年に東証マザーズに上場し、その1年後には東証一部に市場変更を果たすなど、目覚ましい成長を遂げています。
同社を支える「社長の右腕」が、プロダクトサービス部・営業企画部執行役員の山田浩平氏です。
大学卒業後、先輩社員たちの人柄や仕事への情熱に惹かれ、大手商社の内定を蹴って株式会社リクルートへ入社。「リクルートでは、新規事業の立ち上げの楽しさや事業継続の難しさを知ることができた」と山田氏は当時を振り返りました。
その後、株式会社オールアバウト(旧:株式会社リクルート・アバウトドットコム・ジャパン)へ出向し、広告営業部部長を経てモバイル事業部部長に就任。インターネット広告の隆盛とともに、業績は右肩上がり伸びていきました。
しかし、3年ほど成長が続いたのち、新興のコミュニティサイトやゲームサイトの台頭により、徐々に売り上げは鈍化。「いずれ落ちる」という心構えを持つことの重要性を肌で感じました。
30代後半に起業を経験した後、ネットリサーチの株式会社マクロミルに転職。それまでの経験を活かし、子会社の取締役として事業を軌道に乗せることに成功しますが、山田氏の胸の内には「新たな挑戦をしたい」という想いが沸き上がっていました。
そんな中、出合ったのがビーグリーです。
企業のもつポテンシャルはもちろん、何より、吉田社長と面談を終え「一緒に仕事がしたい」と思ったのが、入社の決め手でした。「ビジョンや成長戦略をお互い遠慮なく語り合えたのが嬉しかった」と山田氏は振り返ります。
「社長の右腕」としての役割を期待されて入社した山田氏は、社内システムや組織の大幅な変革に着手しました。
しかし、改革には摩擦が伴うもの。それでも、山田氏は「そうした摩擦も全て受け止め、緩衝材となる」覚悟で挑んだのです。
広告投資の方法にもメスを入れた結果、費用対効果が改善。当初戸惑いを見せていた社員たちも、実際に改革の効果が表れてくるに連れ、意識も変わり、パフォーマンスが向上するようになっていきました。
入社当初から社長と対等に意見を交わし合える関係性を築いている山田氏。経営者を支えるだけではなく、時には厳しい意見も遠慮なく言います。まさに経営者と「共に歩む存在」として、さらなる事業拡大に向け、そのかじ取りを任されています。
「『社長の右腕』というのは、自分にとって良いプレッシャーになっていますし、やりがいでもあります。そうしたポジションとしてビーグリーに入社しましたので、そこは期待以上の成果を出していきたいですね」
※社長名鑑「私が緩衝材になる。東証一部上場企業の『社長の右腕』が明かす、入社半年以内に成果を出すことができた秘訣とは」より抜粋
山田氏の今後の目標は、『まんが王国』を市場トップに押し上げること。
40代半ばでの転職。培った様々な経験を武器に、「社長の右腕」としての新たな挑戦が始まります。