クラリオンの概要と沿革

まずは、クラリオンの基本情報を確認しておきましょう。

クラリオンの概要

社名クラリオン株式会社
本社所在地埼玉県さいたま市中央区新都心7-2
設立年月日1940年12月18日
代表取締役社長川本 英利
株式公開東証一部
資本金20,346百万円
事業内容セーフティアンドインフォメーションシステム、自動車向けクラウド情報ネットワークサービス、カーナビゲーション、カーオーディオ、車載用カメラ、映像機器、バス機器、通信機器
(引用:クラリオン株式会社公式ホームページ)

クラリオンの事業内容

 クラリオンは「車載情報機器メーカー」から、クルマと情報を「つなげる」付加価値を提供する「車両情報システムプロバイダー」への事業変革を図っています。同社が保有するのはナビゲーション、HMI、クラウドサービス、車載カメラ等の技術です。

高度化するセーフティアンドインフォメーション(安全・情報)システム事業

 クラリオンでは、画像処理、画像認識技術を応用して、駐車や走行を助けるセーフティアンドインフォメーションシステム事業に取り組んでいます。車両の周辺情報を表示する全周囲俯瞰映像、カメラを用いて接近する歩行者や車両を検知するセンシング機能の開発がその中心です。

「安全」へと価値を拡大していくクラウド情報サービス

 クラリオンでは、クラウド情報サービス「Smart Access」を実現するため、車載アプリケーションサービス、車載情報端末、サーバーシステムを一括して提供しています。Smart Accessの車載アプリケーションサービスは、ログイン操作や車載機へのアプリケーションのダウンロード、アップデートなどの操作をする必要がなく、常に最新のコンテンツやアプリケーションが利用できます。また、常に車がネットワークにつながっている状態にすることで、事故や盗難に迅速に対応できるような技術も研究・開発されています。

メイン事業である安全をサポートするナビゲーション事業

 クラリオンの主力製品であるナビゲーション機器は、独自の地図フォーマット開発に始まり、道路データと車両センサーの情報から自車の正確な位置情報を算出する「ロケータ技術」、周辺道路状況を考慮して確実に目的地まで案内する「ルート探索技術」など、長年の車載機器開発経験により積み重ねられた多くの技術に支えられています。また、オーディオにはフルデジタルスピーカーを搭載しています。

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