株式会社セプテーニ・ホールディングス 国内トップクラスのネット広告代理店。ソーシャルゲーム事業等も展開 株式会社セプテーニ・ホールディングス 元名誉会長 七村 守　

キャリア(求められる能力)

【七村】

このグループのガバナンスとか、統治できる人っていう意味では、いろんな能力が必要。グループをまとめられる。その人間力みたいな総合力が必要。

会社のフェイズごとに、求められる能力は変わっていくと思う。今、何が必要か、社長に求められる能力の前に、僕は「スピード」と言っている。社長の年齢も大事。セプテーニの役員規定に社長の年齢制限50歳未満というのがある。僕は50歳になった時に会長になり、新しい社長を作った。今の社長が50歳になると、交代するということは当然あります。そういうルールを作っている。

うちのようなサービス業は、先行投資で設備投資はあまりない。やはり財産となるのは人、優秀な人を採ることも、育てる事も、当社は『教育投資性向』という概念。配当性向は15%、教育投資性向も15%。つまり、配当と同じ金額を人に投資する。それが成果を生んで、拡大再生産できる会社にしていくのが、株主に対して十分応えられることになる。

教育にはずいぶん力いれている。僕の考え方なんだけれども、社員に幸せになってほしい。当然、その家族にも、ハッピーになってほしい、そしたら、充実した日が送れるので、お客さんに対して良い仕事をするだろう。株主にも喜んでいただける業績になる。

人事考課については、フェアでオープンでいこうと思ってる。頑張ったら評価するし、頑張んなきゃ厳しい。報酬の中には大きく分けて2つあって、「目に見える報酬」、これは給料であるとか、ポストであるとか、これは上がっていく方がいいに決まっている。ただ、仕事をやっている充実感。目に見えない報酬がある。どんな仲間と仕事するのか。あるいは自分がその環境で成長できるのか、目に見える報酬とは別の要素、これも大事だなと思っている。そういう意味では、刺激を受けて成長できる環境を用意すること。これも報酬だと思っています。これが報酬に関する考え方です。