Vol.1 歴史
歴史(就職活動)
【七村】
大学のとき、就職活動して、「ゆくゆくは独立したいんだ」、商社に行きたかったんだけど、縁があってリクルートという会社に入った。リクルートだけ行くのも嫌だなぁと思って、商社の内定をもらってからにする」と言って、商社の内定もらって、結局リクルートに行った。あの当時、リクルートは相当力入れて採用してた時代かな。リクルート11年半か・・・・勤めて、後半は大阪、岡山、東京勤務で、一番最後は大宮にある北関東支社長やっていて、部下が150人くらい。会社を創ったのが1990年ちょうどバブルのピーク。地方の採用ってうまくいかない。東京の上場企業にみんな吸い取られて。そういう会社が採用できるようなお手伝いをしたいなということをきっかけに、スピン・アウトした。僕が北関東支社長の時のメンバーではなくて、それ以前、東京にいた営業所のメンバー7人と一緒に「じゃあ会社を創ろう」ということで、会社を創ったという経緯がある。特に1年目、1990年の10月に会社を創って、資本金1500万円、借入金を含めて3000万円くらいあったお金が、12月には、7万円になったんです。12月26日に経理の女性が、「七村さん、7万円しかありません」、「なんやそれ」と、通帳を見せてくれたんですよ。本当に7万円しかなくてね。もう間もなく会社はお金がなくて潰れるという危機がありました。正月の間、じっくりいろいろ考えて、どうしようかなと、明けた1月4日にいろいろ考えたんだけども、答えがなくて、「もういいや、これは事実だし」ということで、社員に言ったんです。「7万しかない。間もなく会社は潰れそうだ」、それを言って、辞めたら辞めたでいいやと思ったんだけど、誰も辞めなかった。キャッシュそのものはない。たまたま12月に、ご契約頂いたお客様は何社かあった。そこのお客様の中から、5社ほどリストアップ、とくにトップに合ってるところへ、「前金で頂けないか」という話にいこう。理由もなく頂けるわけがないんで、いろいろ考えた末、答えがなくて、通帳のコピーを持って行った。1社目である社長が、「お前、こんなもん持って来て、見せたらキャンセルになっちゃうぞ、全部」できたばかりの会社で、信用も無ければ、お金もないわけです。その社長といろいろ話しをして、「うちは、じゃあ払ってやるよ」と言っていただけた。そこが前金で頂けたおかげで、その後、11年目に上場した。現在あるのかなと思っています。その会社とは数年お付き合いしただけで、上場の時にはもう取引はなかった。上場のパーティーで、主賓のご挨拶を頂いたり、その会社があったおかげで現在がある。そこで覚えた事は経営は資金繰りが大事。オープンにする。「7万円しかない]という事実を言ってみて、ダメならダメでいいやよ思ってたのが、良かったのかもしれない。情報を開示、オープンにすることは、武器になる、強くなる。社員に月次の決算書などの情報を全員で共有して、なるだけオープンにしようというのが経営の考え方に活かされてます。
経営者プロフィール
氏名 | 七村 守 |
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役職 | 元名誉会長 |
生年月日 | 1955年1月21日 |
尊敬する人物 | 本田宗一郎(ホンダ) |
会社概要
社名 | 株式会社セプテーニ・ホールディングス |
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本社所在地 | 東京都新宿区西新宿8丁目17番1号 住友不動産新宿グランドタワー30F |
設立 | 1990 |
業種分類 | サービス業 |
従業員数 | 1907名 |
WEBサイト | https://www.septeni-holdings.co.jp/ |
事業概要 | 株式等の保有を通じたグループ企業の統括、管理等 |