リスクモンスター株式会社 与信管理サービスを提供。上場企業700社以上、約5000社の導入実績を誇る リスクモンスター株式会社 元代表取締役会長 菅野 健一　

プライベート

【菅野】

現役の方の本を読むようにしています。永守さん（日本電産・創業者）の本等です。というのは引退された方の本は素晴らしいの思うのですけど、オン・ゴーイングでやられている方の本は、すごくライブ感があるので、過去の名経営者の方の本も凄く素晴らしいと思うのですが、私の好みとしては、今現役で頑張っておられる方が書いている、現役の時に書いている本の方が、なんとなくライブ感を感じるので、個人の好みでは面白いなと思います。

日本電産の永守さんの本で、永守さんがジャスダックに公開されて間もない頃に、書いた本なのです。向こうの方が素晴らしいメーカーさんですが、会社でいうとちょうど今の自分と同じような時期なんです。ですから何十年も前の本ですが「奇跡の人材育成法」というのがありまして、これは探すのが大変なのですが、その本が好きです。

若い時のエネルギッシュな永守さんが読めると、すごく面白いことをいろいろやっておられるのです。面白いと思います。例えば、人の採用試験で、ベンチャーだから大手に比べて人が採れない、たぶん雇用は今のような状況だったと思います。有効求人倍率が高くて、就活生にとってはいい時代です。人集めが大変な時代環境だったのでしょう。

それでどういう人を採るのかということで、まず最初にやられたことが、会社説明会ですと言ってお弁当を出すわけです。それも少し芯のあるご飯等硬いものばかり入れたようです。それでみんな食べ始めるのですが、食べ終わった人から順番に採用したのです。実は食べるのが試験だったということで、なぜかというと硬いものを早く食べられるということは顎の力が強い、顎が強くて早く食べられるということは、内臓が強いから元気だといういうことで、採用にしたらしいのです。そしてそれはやはり合っていて、そうやって採った人は今みんな当社で活躍しています、というようなことが書いてあるのです。

面白いでしょう。そんなことばかり書いてあるわけです。あとは人の怒り方とかも書いてあります。これは凄いなと、でも従業員は大変だろうなと思いながら読みました。