株式会社ナチュラム（旧ミネルヴァ・ホールディングス株式会社） アウトドア用品・健康食品などのインターネット通信販売事業を手掛ける 株式会社ナチュラム（旧ミネルヴァ・ホールディングス株式会社） 元代表取締役会長 中島 成浩　

歴史

【中島】

もともと「株式会社ナカジマ」という釣り具メーカーの中の小売事業部門という形でナチュラムというお店からはじまっているのですけれども、それが１９９０年にオープンしています。そこからしばらくは店舗販売のみだったのですけれども、９６年にインターネット通販を開始しました。

最初は小さい形だったのですが、そこがいちばん最初なのですけれども、ご存じのように日本で９８年頃からブロードバンドが急激に普及したということを受けて、ナチュラムのインターネット通販の部門が急激に広がって、拡大していったのです。

【中島】

同じくらいの売上なのですが、９０％以上がインターネット販売の手間であるということで、ものすごく業務が圧迫されてきて、店舗販売とインターネット販売と両方を運営するのが非常に難しくなってきたというのがシフトの一つの理由です。

もう一つは、急激にインターネット販売の売上が拡大をしてきて、処理的に追いつかなくなってきたわけです。前年の３倍、４倍というスピードで拡大をしていってますから、翌年には確実に２倍以上、３倍以上くるだろうと、いうことで、その時点では業務はほとんどパンクしていますので。

なんとかシステムを整備しないと、とても運営不可能であろうということで、本格的なEコマースのシステムというのを構築する必要性に迫られたわけです。資金調達をしてシステムを構築しないことには、翌年の運営が不可能であるという事は分かり切っていました。

ただ資金調達の手段がなかなか厳しいということで、唯一の方法論が、ベンチャーキャピタルだったのです、幸い９９年にその当時としては、ネット売上が１０００万円以上ということで、注目もされており、賞をいただいたりもして、ベンチャーキャピタルからの接触があったわけです。

それで翌年も事業を継続するという判断で、ベンチャーキャピタルからの出資を受け入れるという流れになったわけです。その流れで翌年の２０００年の２月に、「株式会社ナチュラム」を設立しました。