Vol.3 事業
事業
【渡辺】
上場した時に当社の成長戦略として3つのことを言いました。1つはまず国内のM&A市場というのは、まだまだこれから大きくなるだろうということです。市場規模からいってもまだまだ欧米に比べて4分の1程度ということですから、成長余地というのはまだまだ国内にあるのではないかと、これがまず1点です。
2点目はM&Aのアドバイザリーを我々はコアにしていますけれども、それ以外のいろいろなM&Aの周辺ビジネスを手掛けていきます。
3点目はやはり海外展開ということで、グローバルにビジネスを展開して成長していこうと、この3つを成長戦略として掲げました。
上場して3年目に入りましたけれども、この3つに関してお約束した通りの成長戦略を着実に今のところはきちんとできているかなと思います。
まず1点目の国内市場に関してはM&Aの市場がどんどん大きくなっていますが、私ども昨年はお蔭さまでトムソンファイナンシャルのランキングで第3位ということで、リーグテーブルというのがあるのですけれども、その中で第3位で、かつ、昨年は2007年のアドバイザー M&A adviser of the yearという大変栄誉ある賞をいただきました。
そういう意味では国内の中で独立系のファームとしての存在意義を、充分みなさんに認めてもらいながら、我々の立ち位置というものもずいぶんはっきりしてきたのではないかなと思います。
2点目のM&Aの周辺業務に関していえば、メザニンファイナンスの投資ファンドのビジネスを展開していて、これはマネジメントバイアウト向けのM&Aファイナンスということで、現在687億円の規模の投資ファンドの運営をしています。
3点目の海外展開に関しては、サヴィアン社との経営統合を2008年3月3日にやって、アメリカでのプレゼンス(認知度)をこれで得ましたので、彼らを新しい仲間に引き入れて今後のグローバル展開を彼らを中心に、これからどんどんやっていこうということで、これも投資家さんにお約束した通りの展開をやっております。
【渡辺】
当社は次の世代に、強い日本、そういったのは残していく責任があると思います。今はアメリカの仲間たちもいますから、アメリカのクライアントも含めてですけれども、やはり強いビジネスを次の世代に残していくのは、我々の世代の使命だと思います。M&Aはそういう強いビジネスを残すツールとしては非常に有効だと思っています。
ですから、たしかにM&Aをやると、いろいろなフリクション(摩擦)がおきて、人の問題やいろいろなことがありますけれども、しかし、ビジネスを強くするそこに価値を生んでくる、新しい価値を生むという効果は、私は絶対にあると思っているので、そういうM&Aを繰り返すことによって、ソーシャルバリュー(社会的価値)が作られてくるし、強い日本が作れたらアメリカのクライアントも喜ぶだろうという思いで、最近は仕事に取り組んでいます。
それは非常に大きなコンセプション(概念)の話しになってしまいますけれども。
経営者プロフィール
氏名 | 渡辺 章博 |
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役職 | 元代表取締役 |
生年月日 | 1959年2月18日 |
会社概要
社名 | フーリハン・ローキー株式会社(旧GCA株式会社) |
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本社所在地 | 東京都千代田区丸の内1-11-1 パシフィックセンチュリープレイス丸の内30階 |
設立 | 2008 |
業種分類 | サービス業 |
代表者名 |
渡辺 章博
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従業員数 | 435 名 |
WEBサイト | https://www.gcaglobal.co.jp/ |
事業概要 | 完全独立系のM&Aアドバイザリーファームとして、クライアントの最善の利益のためのアドバイザリーサービスを提供。 |