株式会社ツクイ 在宅介護をメインに有料老人ホーム、人材派遣も展開する総合介護企業 株式会社ツクイ 元代表取締役会長 津久井 督六　

歴史

【津久井】

当社は最初、建設会社でしたけれど、２５年前に母が認知症になってしまいまして、私は横浜の方に来て、建設業をやっておりましたが、兄は大変苦労をしていました。兄の苦労をみていましたから、横浜に特別養護老人ホームを造って、母を最期までそこで面倒を見ようと思いました。

私は４歳の時に父を亡くしておりますので、兄と私と妹の３人を母が一人で育ててくれましたので、その母のためにどうしても福祉をという気持ちがありました。そのようなことがあり福祉の事業を始めたのですが、老人ホームが完成した時には、母は亡くなっていましたので、とても残念な思いでした。それが私の福祉の始まりです。

【津久井】

２５年前は、すごく建設がよかったですから、「津久井は頭がおかしくなったのか」「どうして、わからない福祉の中に入るんだ」と、友達や同業者はいっていましたが、「いやいや、困っている人もいると思うし、そういう施設が造れたらいいな」ということで、反対する人もいましたが、福祉の方に進んできました。

その時は、少子高齢化なんて考えていなかったのですけれども、１０年くらい経ってからは、少子高齢化になると分かってきましたので、これはいいのではないかということで、始めたところ、すごく喜ばれるのです。入所した人たちから感謝されて、建設する時には地域の人に反対されましたけれども。

こんなにみなさんに感謝されるのであれば、という思いでやってきました。これは増やしたいなということにもなってきて、建設よりも将来がきちんと見えるというか、少子高齢化が進んでいましたので。

当社は訪問入浴をはじめたのですけれども、特別養護老人ホームを作りましたが、お風呂に入りたくても入れないという人がだいぶいましたから、そんなことで訪問入浴というのを、スタッフ７，８人で入浴車２台で始めました。