株式会社ぐるなび 5千万人以上のユーザー数を誇る、国内最大級の飲食店情報サイト『ぐるなび』を運営 株式会社ぐるなび 元代表取締役社長 久保 征一郎　

事業

【久保】

サービス内容が「食」あるいは「外食」というところで、非常にドメインを明確にしてサービスをはじめています。それともう一つはインターネットを使ってサービスを提供する取り組みがとても早かったのです。

まだインターネットでのコンテンツサービスが少ない時期に始めたということと、食に特化しているがゆえに経営資源を集中的にそこに投入できますから、非常に速い展開でスピーディーにいろいろなものができるということで進めてきました。

その結果はじめて３，４年くらい経った頃から、インターネットの飲食店を探すサービスというのは、ものすごく相性が良くて、飲食店を探すときにはぐるなびを使うという、スタイルが確立してきたのです。

わりとネットユーザーの方は保守的な面もあって、新しいサービスが次々に出てくるのですが、いったん使い慣れてしまうと、次のサービスにスイッチしにくいという傾向があります。

そういう事で当社はもともと先行していたという優位さを持っていて、飲食の検索に特化して力を入れてきましたので、当然新しいサービスが追い上げてきましたが、その頃には次のサービスを展開するといった形で、ずっとやり続けてきています。そこがぐるなびの強みです。

【久保】

はじめたのが早かったので、お手本がありません。結局常にぐるなびが自身で新しいサービスを作り続けていかなくてはなりません。たまに変わったサービスが出てくるのですが、参考にならないのです。われわれが独自で新しいサービスを作り続けてきました。

その辺りがかなり大変でしたが、我々は作り続けていく独自のサービス、開発、創出、創造する能力が、衰えないように会社を運営していく、そこが一番重要な課題かなと思います。