スターティア株式会社 ~「役に立ってなんぼ」オフィスのITを支える企業の顧客ニーズのつかみ方~

Vol.1 将来の夢が変わった瞬間

スターティア株式会社 元代表取締役社長 兼 最高経営責任者 本郷 秀之 (2016年9月取材)

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―将来の夢が変わった瞬間―

【本郷】

父親が進学塾をやっていたのです。地元では名士みたいな感じで言われていて、4人兄弟だったのです。父親からはとにかく「勉強しろ」と言われていました。いい高校へ行って、いい大学へ行って、いいところに就職しろと。いいところというのは何かと聞くと、大きい会社、あるいは教師。学校の先生だとか、塾を継いでもいいということで、非常に学歴に対してかなり厳しい父親でした。それに対して、僕はどうかというと、全くその気がなくぶっ飛んでいる。田舎の中では、本郷先生のところのどら息子だと言われるぐらい、非常にぶっ飛んだ、聞かん坊の幼少時代をずっと過ごしていたかなと、そんな感じです。

ともかく、この田舎にいるのが嫌で、東京や海外に行きたいなとずっと思っていて、海外を考えたときに一番働きやすいのというのは何かなというと、僕がそのときに思いついたのはホテルなのです。ホテルマンになれば、意外と色々なところに、外資系も色々な国にホテルを持っているではありませんか。そうすると、グアムに行ったり、パリに行ったり、例えば、ハイアットグループだったら色々入っているよなとか。そういうイメージがあったので、ホテルの専門学校にいっていました。父親からは大学にいかないのだったら、そんなのは認めないみたいな感じだったので、あまり仕送りもいただけず。ですから、ずっとホテルの専門学校に通いながら、夜間はホテルマンですね。主にベルボーイとして、夜間はベルボーイ、昼閒は学校という生活をしていました。

2年間、専門学校に通いながらホテルでホテルマンをずっとやるのですが、1つ分かったことがありました。僕が19歳のときですかね。僕が勤めていたホテルで、実は、サミットが行われたのです。そのサミットに来た先進6カ国、G6の首脳がいて、その回りの取り巻きのマスコミ関係の人たちがグワーッとそのホテルに来たわけです。僕のように身長170センチの、その頃は痩せていましたので50キロぐらいの若造が、こんな大きいアメリカ人の大きいスーツケースを、自分で持ったほうがいいじゃないかというような人が、僕のような身長の低い人間が一生懸命働いて、1ドルか2ドルをもらうわけです。

最初は、この人2ドルくれた、いい人だなとか、この人3ドルくれたよとか喜んでいたのですが、自分が持ったほうがはるかに効率的な、2メートルぐらいのアメリカ人が軽々しく持っていっているスーツケースを、自分がこうやって持っていって、2ドルもらって喜んで、俺は何をしに来たのだと。何かおかしいぞと思ったんです。ホテルというのは使うところであって、勤めるところではないなと。そのときに、チップを集めて喜んでいる自分がむなしくなりまして。

どうせだったら、ベルボーイもいいけれど、ホテルに勤めるより、一流ホテルを使う側の人間になっていかないと、これがやはり資本主義だなというふうに20歳ぐらいのときに人生を達観しました。ホテルに就職している場合ではないということで、一流ホテルを使う側の人間になるためにどうしたらいいだろうということで、ずっと専門学校を卒業したあとも就職せず、半年ぐらいプー太郎をしていました。そして、とうとうお金が尽きて、「やばい、就職しなければ」ということで、就職活動をすることになりました。

社長プロフィール

President's profile
氏名 本郷 秀之
役職 元代表取締役社長 兼 最高経営責任者
生年月日 1966/5/1

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