株式会社リアルビジョン 医療用モニタなどグラフィック関連システムを開発、供給 株式会社リアルビジョン 創業者 杉山 尚志　

歴史

【杉山】

私は日本電機株式会社（NEC）に２３年間勤めていたのですけれども、その当時は日本電機でも、半導体の事業の先端的なところの開発や生産をやっていたのです。その当時、日本もアメリカの半導体技術が進んでいたものですから、日米で共同して日本電機を代表して、いろいろなLSIの共同開発をやっていました。

アメリカ人と接触してシリコンバレーというところで、盛んにLSIが生産されていたのですけれど、そういうのを見て、同じ技術者として、私にできないはずがないという思いがあったわけです。そういう中で大企業病というものが、企業の中で問題になっている時だったのです。

その当時、私も企業内起業といって、企業内で起業するという、そういうのを提案してやり出したのです。会社の中でも企業内起業というものを積極的に進めようと、そうすると会社の中が活性化して非常に生き生きとした動きがあると、これが会社全体の動きになると、そんな中で私も中心的役割を担って、どんどん進めていたわけです。

そういう思いからやっているうちに、これなら自分でも出てやろうかなと、自分自身がそんな気になって、それでやり出したのが最初なのです。

【杉山】

企業内起業というのは、私が作ったというか、さきがけとしてやっていたわけです。当時は珍しかったのです。その当時は私も走りだったものですから、いろいろな新聞記者が来て、企業の方からしても出ていかれては困るというのがあったのでしょうけれども、それはやはり、人生１回だから、やってみようという気になり、その当時は珍しかったのですが、今やもうそんなに珍しいことではなくて、むしろ、それくらいの気概のある人の方がいいと、評価される企業もあるようですから、そんな経緯でやってきたわけです。