株式会社リアルビジョン 医療用モニタなどグラフィック関連システムを開発、供給 株式会社リアルビジョン 創業者 杉山 尚志　

事業

【杉山】

半導体というのは、目方商売と言われて、数がたくさん出ると値段が下がります。非常にいいものを、内容的にはノウハウが非常に詰まったものでも、半導体というのはそういうノウハウを買ってもらえるというよりも、むしろたくさん、大量に作れば安くなるという、世の中の一般的な流れがあるわけです。

そうしますと、どうしてもなかなか利益が上がっていかないという、それが一般的な話で、利益がどこに出るかというと、もう少し半導体だけではなくて、システムに近い形にして行った方がいいのではないかということで、リアルビジョンも現在、半導体のメーカー、半導体の技術をベースにしているけれども、ビジネスの形態はソフトウェアを加味したシステムとして売る、システムとして完全な製品にしています。

これは例えばソニーさんとか松下さんとか、そういうブランド力というのが効いてしまうので、その半製品というか、私どもはボードですけれども、そういうものにして売っていくという、付加価値を付けて売っているという戦略をとったわけです。

【杉山】

やはり難しいのは、特に半導体の場合にはものを計画して、ものができるまでに２年以上かかるわけなのです。最初計画したものが、２年後の市場で変わっていることがあるわけです。だからそういう点で、事業にするタイミングは難しいと思うのです。それはやはり長年の流れをいつもつかんでいれば、市場は急に入るのではなくて、やはり長年の蓄積から、自然にお客様との接点もたくさん出るわけだから、情報がつかみやすいというのもあるのでしょう。

早くマーケティングをつかむことが大事です。そういうことがアミューズメントでもできて、やっと最近製品を出したわけです。そういう流れの中にぴったりフィットするものが、そして今お客様のところにもあって、どんどんやり始めていますけれど、これが評判に評判を呼んで、市場の５０％くらいは取って、みなさんがパチンコにいくと、みんな当社のLSIが入っている、という状態になってみせようと今思っています。

逆にそれだけの技術ノウハウを持っているし、勝てるし勝算が十分あって話しているわけです。