ULSグループ株式会社 日本を代表するテクノロジーベンチャー集団 ULSグループ株式会社 代表取締役社長 漆原 茂　 (2012年9月取材)

事業

【漆原】

事業は大きく二つやっています。一つがコンサルティングの事業。これは現場にいるメンバーのいろいろなノウハウをベースにして、お客さまに対して非常に付加価値の高い独自のサービスを出していくというコンサルティングの事業です。もう一つはそのノウハウを形にして、0から1を作るイノベーションをお客さまに対して新しいソリューションを提供するという事業です。我々の知的資産をソフトウエア化することで、大きく成長させていく事業。この二つをやっています。

【漆原】

まずコンサルティングの事業なんですが、こちらは私どもはお客さま側にいるポジションを取っているんですね。このポジションがたぶん非常にIT業界ではユニークで、私どもとして差別化が効いているところだと思います。これは実は今ITがなんで経営の役に立たないかというと、発注側のお客さま側が、実はものすごく深い本質的な問題を抱えていらっしゃって、さまざまなベンダーさんがシステムに関わられるんですが、それをどうマネージしていったらいいのか、管理していったらいいのか。あるいはどういうふうにお客さま側で決めなければいけないデシジョンをされたらいいのか、といったところですね。ここが今一番最もご要望として大きく、抜けているところだというふうに認識しております。なので、正にそこをピンポイントでご支援するようなコンサルティングをしています。

【漆原】

お客さま側に入ってわかったんですが、重要なのは技術だけではないんです。業務だけでもないです。やはり技術も業務もわかって、経営の方向性に対してきっちり成果が出せる、そういうノウハウを技術なんですよね。これを一つひとつ培っていって人材を育成していく。そういうプラスのスパイラルを作り出すということが、私たちの一番根源的な差別化の重要な部分になってきていると思います。

【漆原】

しっかり経営の方向性を理解した上で、重要なデシジョンを合意しながら取っていって、最適なシステムに落とし込むというところ。このギャップを埋めるサービスが、弊社として最も差別化としてお客さまにご好評いただいていると思います。