株式会社エニグモ 会員220万人を超えるソーシャルショッピングサイト『BUYMA』を運営 株式会社エニグモ 代表取締役　最高経営責任者 須田 将啓　 (2013年5月取材)

価値観

【須田】

創業からずっと思っているのは、世界を変えるようなインパクトのあるサービスを打ち出したいなという思いが常々というか、創業からずっとその思いで。そういう新しいサービスを通して世の中を良くしたいという思いが、それはブレずにずっと思っています。

会社の社名の由来もそういう思いが込められていまして。Enigma（エニグマ）という単語があって、謎とか神秘という意味なんですけど、謎と思われるぐらい斬新なサービスをやりたいという思いと。そういう変わったサービスをやることで、最初は変なやつだとか、うまくいかないだろうとか、よくわからないみたいに思われるかもしれないけど、やり抜こうと志を込めて、その言葉に注目して社名になっているんですけども。社名に込めた思いとしても、やっぱり世の中を変えるぐらい斬新なサービスを打ち出したいという思いがあったので、世界をよりよく変えたいという思いは、ずっと思っている価値観でもあり志です。

会社の経営をしていて思うのは自分自身を磨いていくことと、自分が正しいと思うというか、価値観に沿った経営をしたいなと思っていること。それと同時に自分も磨いていって自分自身を高めることで、より経営の判断とかが、より正しくなっていくと思っているので。その両軸は常々、自分の価値観がずれてないかという思いと、自分自身が磨かれていっているかという2つは常に考えて経営しています。

常に新しいことをやる時に、反対の意見は絶対に出てくるじゃないですか。物事は常に二面性があるので、両方の意見はあると思うんですけど。それを気にしていると何もできないので自分たちが正しいと思うことを、批判を恐れずやるというのは、ベンチャーにとってはすごく、新しいことをやる時にはすごく大事なことだと思っています。

BUYMAを始めた時も本当に色々言われたんです。そもそも会社を辞めることに対して、絶対うまくいかないと言われたりとか。BUYMAというサービスを始めた時もバイヤーはプロで世の中にいるんだから、素人が入ってくる世界じゃないみたいに言われたりとか。あとは本を出した時に全くうまくいってないくせに、なに本出してるんだと言われたりとか。色々あるんですけど、結果で示すしかないなと思っていて。色々言われるのは当然、何かやったら絶対何か言われるのは当たり前なので。結果で示していくしかないなと思って、黙々と結果を出し続けるべく頑張っております。

面白いのはプロのバイヤーがいるのに、なに素人が入ってきているんだ、みたいな声があったんですけど。とあるセレクトショップの社長とかは、もはやプロのバイヤーよりBUYMAバイヤーがアマチュアなんだけども、それこそリアルだと。リアルなセレクションが実はBUYMAにそろっていて、プロでも及ばないようなセレクションになってきているということをおっしゃってくれて。ソーシャルな力で世の中を変えるということやりたかったので、その言葉がすごくうれしかったです。