Vol.3 事業
事業
【須田】
普通だとイーコマースサイトとかアパレルの販売をするお店とかは、バイヤーという業務があって世界中に買い付けに行って、セレクトして日本で売るという流れだと思うんですけど。そこでどうしてもバイヤーの目利きがすごく問われますし、そこで選りすぐりの商品が入ってくるんですけども。逆に言うと、バイヤーさんに気に入られなかった商品というのは、なかなか日本では日の目を見なかったというところが従来のモデルだと思っていまして。
我々がバイヤーという業務を世界中の個人にアウトソースしたことで、世界中で本当に流行っている商品がリアルタイムでBUYMAに並んできて。余すことなく買えるというラインナップを実現したというのが、今までとの明確な違いだと思っています。やってて思うのは、キュレーションの要素も非常にあるなと思っていて。全ての商品が機械的にBUYMAに並んでくるわけではなくて、向こうに住んでいる日本人の感覚で、これは日本で流行りそうだなというものが並ぶので、品揃えがリアルなんです。機能が全然今までと違うというところと、それに基づいてBUYMAに並んでいる商品のラインナップが旬で、リアルで、幅広いというところが、ユーザーにとっての非常に強い価値だと思っています。
特にファッションだと商材として、小ロット、多品種なので入れ替えがどんどん早い。それを全て企業として網羅していくというのは、非常に大変だと思うんですね。在庫を抱えるのも、入れ替えが早いので結構リスクが高いと。そこに我々の無在庫バイヤーシステムということが解決策になっていて、どんどん入れ替わっていく商品というのをバイヤーさんがキャッチアップして、ラインナップをどんどん入れ替えていってくれる。そこで在庫リスクは、バイヤーさんは取らないので、非常に低コストでラインナップができ上がって、買えるサイトができたというのが、従来のモデルと比べて新しいところだと思います。
最初は海外のユーザーを集めるのが非常に大変で、バイヤーさんがうまく登録してくれたとしても最初は本当に売れなくて。出しても売れないので、だんだんバイヤーさんも辞めていきますし、買う人もせっかく来たのにあんまりいい商材がなかったら、すぐ去っていくので。最初はワークしなかったんですよね、マッチングが起こらなくて。バイヤーさんが出した商品をこっそり何とかしてあげたいと思って、自腹で買ったりしたら、うっかり自分の名前で買ってしまって。ホームページを見たら代表の名前が自分で出てるので、そんな同情的な買い物やめてくださいとクレームを入れられたりしたんですけど。
最初は本当に誰もうまくいくとは思っていなかったですし。我々以外は誰もうまくいくとは思っていないですし、それ見たことかという感じの雰囲気はあったんですけど。やっていることは正しいという風に思っていたので、誰もがWin-Win-Winだと思っていたので、やり続けてようやくこの規模までくることができたという感じですね。
昨年ロサンゼルスの会社に出資をして、英語版のBUYMAを今年中に立ち上げる予定なんですけども。英語だけではなくて、もう1カ国ぐらい年内に着手したいなと思って、色々リサーチを進めているところですね。
世界中の人に使ってもらえるような、ライフスタイルを変えるような、新しいサービスを世界で本当に展開したいなと。10年以内に世界中で使ってもらえるようなサービスを生み出して、グーグルとかフェイスブックとか、そういう会社と肩を並べるような会社に、グローバルな会社にしたいと思っています。世界にエニグモここにありという旗を、世界に立てるという次の10年にしたいと思っていて。なので、10年後は色々な国に行って、どの会社に勤めているんだとうちの社員が聞かれた時に、エニグモと言った時にいい会社だねと言われるようなゴールイメージを持って、グローバルカンパニーにしたいと思って取り組んでいます。
経営者プロフィール
氏名 | 須田 将啓 |
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役職 | 代表取締役 最高経営責任者 |
生年月日 | 1974年4月30日 |
座右の銘 | 「自分に嘘をつかない」自分の根本にある声に準じるということが重要であると思う。 |
愛読書 | 真田幸村―大阪冬の陣夏の陣 (学研まんが人物日本史 江戸時代前期) |
会社概要
社名 | 株式会社エニグモ |
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本社所在地 | 東京都東京都港区赤坂8-1-22 NMF青山一丁目ビル 6階 |
設立 | 2004 |
業種分類 | 情報通信業 |
代表者名 |
須田 将啓
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従業員数 | 150名 |
WEBサイト | http://www.enigmo.co.jp/ |
事業概要 | インターネットビジネスの企画・開発・運営 |