Vol.4 キャリア
キャリア
【須田】
20代は本当に勉強だと思っていたので、誰よりも働くと思っていて、とにかく会社にいました。朝は代理店なので結構遅いんですが、9時半が正規の出社の時間で、 9時半にいる人は3分の1ぐらいだったんですけど。自分は7時とか7時半ぐらいに行っていたので、だいたい1番にいましたし。帰りは12時とか1時とか、へたすると6時ぐらいまでいましたし。そういう働き方ですね。
やっていて楽しかったというのと、30歳で起業すると決めていたので。自分は大学院を出ているので、自分の同級生はもっと早く社会に出ていって、バリバリ仕事をやっているのを見て、結構焦りもあったんですよ。普通の人よりもビハインドだと思って会社に入っていて。30歳までという区切りがある中で、少ない時間でとにかく吸収しようと思ったので、会社に居座っていましたね。
もともとそういうところがあるんですけど、研究室にもずっといましたし、バイト先にもずっといましたね。バイト先で朝、社員に起こされるとか。ソニーでバイトしてたんですけど、 3日ぐらいいて、ちょっとお風呂入りに帰りますという感じでした。今をときめく茂木さんとか、予測変換を作った増井さんという有名な人がいるんですけど。あとロボットのサッカーコンテスト、ロボカップというものがあるんですけど、それを作った北野さんとか。そうそうたるメンバーがいる所で、ネットワークの管理のバイトをやっていました。茂木さんのパソコンとか設定していましたよ、当時は。
ベンチャーなので常にリソースが足りないので、与えられた仕事をやるだけではなくて自分から仕事を作っていくような、積極性とか前向きさというのは当然あります。普通に合理的に考えるだけだと、なかなか一歩先というか秀でることができないと思うので。常にひねるというか本質をちゃんと捉えて、エニグモらしい打ち出し方ができるような、地頭で、自分で考えられる。自分自身の感覚で物事を吸収できて、自分自身の頭で発想して考えられるという、行動姿勢みたいなところがすごく大事だと思っていて。どうしたらコストを減らせるかとか、どうしたらコストをかけずに面白いことができるかとか。どうすればほかと違ったことができるのかというのを、1個1個の施策1つを取っても、すごく重要だと思うんですよ。
世界を変えているんだというつもりでやっているので、そのテンションに付いてきてくれる人というのはすごく大事だと思っていて。どうしても斜に構えてしまうことがありますが、でも本気で考えないとできないことってあると思うので。自分たちは普通のファッションサイトをやっているのではなくて、新しい市場を作っているんだという思いで頑張れる。同じ価値観で進められるという人は必要不可欠だと思います。
普通で予定調和で終わらせないというのが、すごく大事だと思うんですよね。普通に考えたらこうだけど、でもこう考えましたみたいな一歩秀でるというか、もうひとひねりする。ワンメイクするって言ったりするんですけど、ありきたりの予定調和な結果で終わらせないというのが、すごく大事だと思っています。
本質を突いているというのが、すごく大事だと思っていまして。奇をてらうことはいくらでもできると思うんですけど、奇をてらっているだけだと瞬間で終わってしまうので。本質を突いた上で、どうひねるかだと思うので、何が本質かというのは常々考えるようにしていて。それは社員もそういうマインドになってくれていると思います。本質を突いていてちょっと面白いというのが、エニグモらしさではないかと思っています。
40人しかいないので、1人1人が果たしている役割ってすごく大きいと思うんですよ。 BUYMAの取り扱いが今130億あるんですけど、そう考えると1人当たり3億円とか、4億円とか受け持っていることになりますし。何かやる時も自分たちが会社を作っている、自分たちで新しいサービスを作っている、新しい市場を作っているという思いは、普通の会社よりは持ってもらっていると思います。
経営者プロフィール
氏名 | 須田 将啓 |
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役職 | 代表取締役 最高経営責任者 |
生年月日 | 1974年4月30日 |
座右の銘 | 「自分に嘘をつかない」自分の根本にある声に準じるということが重要であると思う。 |
愛読書 | 真田幸村―大阪冬の陣夏の陣 (学研まんが人物日本史 江戸時代前期) |
会社概要
社名 | 株式会社エニグモ |
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本社所在地 | 東京都東京都港区赤坂8-1-22 NMF青山一丁目ビル 6階 |
設立 | 2004 |
業種分類 | 情報通信業 |
代表者名 |
須田 将啓
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従業員数 | 150名 |
WEBサイト | http://www.enigmo.co.jp/ |
事業概要 | インターネットビジネスの企画・開発・運営 |