株式会社メドレックス ~イオン液体を利用した経皮吸収技術が強みの創薬ベンチャー~

Vol.3 事業

株式会社メドレックス 代表取締役会長 松村 眞良 (2013年9月取材)

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事業

【松村】

私どものパイプライン(開発品)でいちばん進んでいるのが、軽度から中程度の痛みを抑える貼付剤、今アメリカで臨床開発の最後の段階、フェーズ�Vのところまできている商品になります。

アメリカの痛みだけでのマーケットで1兆円くらいあるのです。本当に有効な商品が出れば10%くらいは市場がとれる。10%といえば1千億円です。それくらいのマーケットがとれるといわれています。

我々がいまやっているETOREAT(エトリート)といいますが、これの最後の試験をこの秋から始めまして、来年の夏までには臨床試験を終えて、来年中に申請しようと目論んでいます。

これが成功すれば黙っていても黒字になると思っています。今ちょうどアメリカで、オピオイドというのですが、麻薬です。この市場に変なことが起こったのです。

今日本では癌の痛さにしかオピオイドが使えないのです。基本的には。ところがアメリカでは1980年代の後半から癌だけでなく慢性疼痛や腰痛、外反母趾などにもオピオイドが使用されているのです。

1990年くらいからさまざまな痛みにオピオイドが使えるようになりましたが、乱用する人が出てきまして、この1月に利用規制をすると発表されました。

乱用防止のために抽出できないような錠剤しか認めないと、今後は、私どもは貼付剤ですからこれは簡単に抽出できないのです。乱用できないようなものでないと今後認められないと、これを見た時にはオキシコドンも開発しているのですが、オキシコドンを早く出してくれと思いました。

軽度から中程度の痛さからもっと強い痛みにも効く、両方とも我々は提供できるのではないかと、これに全力を尽くすことで、この2品目を売れば、1千億円くらいの会社になれるのではないかと、行くよという事を今思っているところです。

ただ問題が一つありまして、麻薬は輸出できないのです、輸入ももちろんだめです。そうするとアメリカに工場を持つ必要があります。工場を持つかパートナーを作って工場を持っている会社と組んでやるか、今考えているところで、早い時期にその分野にも出たいと思っています。

【松村】

最近話題になっているのが、精神神経科領域の薬です。例えばアルツハイマーの薬であるとか統合失調症の薬などがありますが、口から飲むと80%から90%くらいを肝臓が潰してしまうのです。肝臓は解毒する臓器ですから。

例えばこういった薬を経皮からとると肝臓を通らないので、ファーストパスを受けないんです。するともしかしたら従来の10分の1の量で済むかもしれない。

また、統合失調症の人やアルツハイマーの人はなかなか自分で飲めない、飲まない人もいます。飲めない人には貼っておけば良いと、そのようなこともあり、最近ではそういう精神疾患の薬で貼り薬というのが求められていると思います。

もっとこれから社会が多様化するほど、多様な薬が世の中に出てくるのではないかと楽しみにしています。我々も良いアイデアがあれば貼り薬にできないかと思っています。

社長プロフィール

President's profile
氏名 松村 眞良
役職 代表取締役会長
生年月日 1944年9月7日
出身地 香川県
座右の銘 『we are going to fail and fail again until we succeed』 ALZAの創業者であるアレハンドロ・ザファロニー博士の言葉

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