株式会社メドレックス ~イオン液体を利用した経皮吸収技術が強みの創薬ベンチャー~

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Vol.2 価値観

株式会社メドレックス 代表取締役会長 松村 眞良 (2013年9月取材)

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価値感

【松村】

私はアントレプレナーシップ、新しいものをつくっていく、会社もそうですが、物も技術も、いまそういうものが求められている。アントレプレナーシップというものが世に通用する、我々がやれる、そういうものだと思っています。

イノベーションこそが、技術のイノベーションだけが、マーケットを作ると思っているのです。

先ほど言った経皮吸収製剤というのは、アメリカですでに1兆円クラスの規模になっています。今まで経皮吸収製剤、ニトログリセリンや女性ホルモンなどいろいろあるのですが、どちらかというと皮膚から入りやすいパッチにしやすい薬物、低分子や脂溶性が高いメルティングポイントが低いといった、入りやすい薬ばかりだったのです。

ところが患者さんが求めているものは入りやすいということだけでなく、さまざまな病気の治療に貼付剤だと良いのだけれど、分子量が大きいとか、融点が高いとかで経皮吸収できなかったもの、それができる技術に出会ったのです。それはイオン液体という技術なのです。

この技術があれば何でも入るよ、くらいに思っているんです。例えば、これからの医薬品はおそらくペプチド医薬品、核酸の医薬品などが世に出ると思います。ところがそういう医薬品は今は注射しかできない、飲むこともできない、これを貼付剤にするとできるかもしれない。

現在、我々の分子量でいえば、3万くらいまでのペプチドなら入るよ、という技術を我々は見出しました。技術のイノベーションこそがマーケットをつくると先ほど言いましたが、この技術ができたのです。

この技術は偶然できたのですが、イオン液体という概念を経皮吸収に使えるのは世界で我々だけなのですが、この技術を活かしたらもっと経皮吸収の分野を増やすことができるのではないかと思っています。



液体というのは、磁石に引付かないのです。ところが東大の理学部のある先生がイオン液体を使うことで、磁石に引付く液体が作れたというのが新聞記事に出たんです。それで私は飛んでいきました。我々がやっているのは、なぜかしら液体になると非常に経皮吸収するんです。しかし、どうしてこんなことが起こるのかわからなかったのですが、もしかしたらこれはイオン液体というものではないかと思いました。


それで東大を訪ねて先生に見てもらったのです。「明らかにイオン液体だねこれは」と言われた時に、やったと思いました。

イオン液体がわかれば、あとはイオン液体をつければ経皮吸収に必ず応用できると思いました。良い技術と出会った、いわばイノベーションを起こす力を持てたと思います。

実は、ここにたどりつくまで、失敗の連続というか、会社立ち上げた時、すぐに経皮吸収じゃなくてドラッグ・デリバリ−・システムなどは、いろんな剤形を作って世に役立つだろうと思って、何度もやってきたのですが、これは失敗の歴史なんです。

本当は早く一つでも成功していれば、上場してお金を集めなくてもできたのですが、失敗の連続が会社の歴史でもあるのです。しかし振り返りません。失敗は仕方がないのです。そこを乗り越えるとうのでしょうか。

社員にね、粘り強いのではなくて、失敗だという事を認めない男がいまして、「お前、これは失敗だろうこれは」と言うと、「いえ、失敗ではありません、過程です」という返答がいつも返ってきます。これが我々の会社の特徴かもしれません。あきらめないのです。

社長プロフィール

President's profile
氏名 松村 眞良
役職 代表取締役会長
生年月日 1944/9/7
出身地 香川県
座右の銘 『we are going to fail and fail again until we succeed』 ALZAの創業者であるアレハンドロ・ザファロニー博士の言葉

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