株式会社スペースシャワーネットワーク 国内最大級の音楽専門番組を供給 株式会社スペースシャワーネットワーク 元代表取締役会長 清水 英明　

歴史

【清水】

スペースシャワーネットワークは１９８９年に今の仕事を開始しておりまして、創業２５周年になる会社です。１９８９年は日本で最初の民間通信衛星「JSAT」が打ちあがって、ケーブルテレビで番組供給がはじまっていくような年で、日本で多チャンネル市場がはじまっていこうとする時代の最初の段階でスペースシャワーというのは始まったので、このCS放送業界の中では老舗中の老舗という会社です。

私自身が会社に入ったのは十数年前の秋でした。サイズは小さくても自分の関わりが感じられる仕事がしていきたいとか、あとは自分の価値観にあった形でずっとライフワーク的に続けられる仕事がしたいという思いがありました。

自分は音楽が好きですが、音楽の仕事に関わるとは全く考えていなかったので、この会社に入るとは全く考えていませんでした。昔の会社の先輩が、この会社のことを知っていて、新しい事業を立ち上げるようなので、人を募集しているかもしれない、という話があって、スペースシャワーというのは聞いていましたが、この会社に行っても何もできることがないなとは、思っていたんです。

最初は半年の契約社員で、この会社にきたのいうのが２０００年の秋です。いろんな転機というのはありますけれども、１番自分にとって大きかったのは、２００６年に当時３Dシステムという会社がありまして、独立系アーティストを支援する会社だったのですけど、その会社に資本参加することになって２００６年にスペースシャワーがこの会社の経営立て直しをしたのですね。それのどういう形でやったらいいかという仕事に少し関わって、そしたらそれがまったく予想外の展開で、突然そこの社長をすることになってしまったのです。

資本を取得した親会社から社長が入ったという会社で社長としてスタートして、インディーズ系のアーティストと一緒に仕事をする中で、いろいろな考え方やいろいろなジャンルでやっている人、すごく才能のある人、すごく上手い演奏をするアーティスト、しっかりした考え方を持って活動している人たちがいたりと、そういう世界に触れることで、応援したいという気持ちも起こるし、そこの価値みないなものに自分がはまっていったところがあります。

そういうインディーズのアーティストの人たちとライブに行ったり、活動の悩みとかいろいろな話をして、相談を受けたりする中で、音楽を作る苦しみとかできた時の喜びとか、そういうものも感じていく中で、引き寄せられていったというのがきっかけです。現在はスペースシャワーの社長という形になっていますけれども、３Dシステムでの経験は自分にとってすごく大きい経験であり、転機であったと思います。