綜合警備保障株式会社 あの“砕けたCM”の真意とは。『ALSOK』誕生の裏側 綜合警備保障株式会社 代表取締役会長 最高経営責任者(CEO) 村井 温  (2013年10月取材)

Vol.4 現状と展望

インタビュー内容

―現状と展望―

【齋藤】

この業界は業務によっていろいろあるでしょうが、かなり寡占化は進んでいるんですか、いい意味の寡占化というのは。

【村井】

それはあまり。見方によればいろんな見方がありますが、寡占化が進んでいますというのは、個人、住宅などにつけるホームセキュリティの部分は寡占化といいますかね、私どもと同業他社でかなりの部分を占めているのですが、一般法人でいいますと今警備業の日本の売上というのが3兆2千億なんです。そのうち警備会社はいくつあるかというと、9200社ありまして。私どもと有力の同業他社を足してもとてもじゃない、そういう数字です。値崩れが一部分、バブル崩壊のあと値崩れが起きたりしまして大変苦労はいたしました。バブルの崩壊で各企業さんが厳しい時には「おたくの方がレベルが高いのは分かっているんだけど」という感じが結構ありました。そういうものをもう一回見直して頂くという、そういう時期にきたのかなとそう思っています。

【齋藤】

そういうところの差別化ということで、ITへ投資というものをどんどん力を入れていかれると。

【村井】

仰る通りいかにその辺のところを、常駐警備だと制服で立っているのはこれは人件費の塊みたいなものですから、それをいかに削減化するかということで今のIT化ですが、もう一つのIT化というので大きな意味がありますのは、少子高齢化はどんどん今は進んでいますが、今後、今のような優秀な警備員を今のような数だけ確保できるか、将来を考えると今のうちからどんどんIT化など合理化・効率化を含めて全部やっていかなくてはと。特にIT化は重要でして、そういう意味で我々は技術立社と言いまして技術でいこうと。そちらに投資したりそれをどんどん進めている状況です。

【齋藤】

IT化ももちろん大事ですが、これになると今度はハッカーだとか、それを破ってこようというのがあるので、これとの戦いみたいなものが同時じゃないと。

【村井】

そちらの方も新しい商品として、ハッカーに対して防ぐハッカーをチェックする、監視するというそういう仕事も新たに始めています。全部ITもどんどん広がっているので、セキュリティ、安全を守っていかないとお客様に対して商品を提供できなくなりますので。

【齋藤】

警備保障会社の求める人材というのを、昔は勝手にかなり頑健でなんとかと思っていましたが、もちろんそういう人たちも必要だけど、ITのプロやそういう人たちも必要だと。

【村井】

本当のITのことを分かっている方にできるだけ本当は一から育てたいんですが時間が掛かるものですから、途中から入って頂いて人員を固めるとそういう感じで思っています。

【齋藤】

国内の事業もすでにおやりになっていますが、新しい分野としては病気の介護、老人ケアなどその辺の分野が大きな分野としてあるんだろうと思いますが。

【村井】

私どもの会社は売上が3,155億ぐらいです。やはり1兆円に持っていこうと。なぜかというと世間、金融機関さんから見て、本当の一流企業というのはやっぱり1兆円ぐらいないとと皆さん思っておられて。そこまでみんなモチベーションを高めることもありまして、1兆円に持っていこうと。

そうした時に警備業全体の売上というのは3兆2千億ぐらいですから、そこに9200社という会社がひしめいている時に、そこで一社でそこだけで1兆円とはなかなかいかないだろうということで、先ほどの話に戻って、警備業の周辺部分をこれをずっと広げていくというのがどうしても必要だと。その一つとして、警備業のそのものでないが警備業のノウハウを使ったり、仕事において関連性の強いシナジー効果が高い仕事として介護がある。両方とも人を使うということと、何かあったらすぐ誰か飛んでいかないといけない。それでシナジー効果もあるし関連性も強い、親和性というか、そういうことで介護の方にこれからどんどんいこうと。

まだ昨年から始めたばかりなんです。これから本格的に施設を買い取ったりM&Aをしながら進めていって、警備と介護とをうまく一緒に仕事できるというものを始めています。当社の方であるのはホームセキュリティの非常ボタンがありますので、それから首からぶら下げるペンダントの形で普段持っていて、途中で家の中で倒れられたりして押していただければすぐ飛んでくるようになっています。それはちゃんとやっています。全部揃ったホームセキュリティじゃなくてもいいから、非常の押しボタンだけのやつを売ってくれないかという話があります。これは自治体からあるんです。自治体が自分のところの管内におられるお年寄りに対してと。それを新しい商品を作りまして、防犯の部分はできるだけ削ぎ落として非常の部分、そういう部分ですね。あとはガスなどの警報などもくっついたものをやるなど、そういう新しいニーズがそこからどんどんこれから今の話、独居老人というのが増えますと我々のニーズが増えると思います。

【齋藤】

今御社がいろんな事業展開をしていく上で、いろんな規制なりなんかがあってできないと。ここを緩めてくれたらもっとできるのにというようなものというのはありますか。医療なんかではそういうことが出てくるかもしれませんが。

【村井】

ありますね。今一番あるのは我々も知恵を使っていろいろやっていますが、例えばの話、駐車の問題がありまして。ぱっと駆けつけますね。車をどこに置こうかというのがあるんです。必ずどこに駐車しなさいと全部確認してやっていますが、当然の話ながらそこで事案が起きて、本当にその事案か泥棒か分からずかけずる時も、全部交通法規に従って粛々と行かないといけないんです。

【齋藤】

わーっと行くわけにはいかないんですね。

【村井】

警察ですと今レスポンスタイムはどのぐらい、5分かそこいらかな。我々はどうしてもいくら早くても平均すると10分くらいになってしまいます。

【齋藤】

その辺は会長のお力でだんだんと必要な、すべての場合じゃないでしょうけど。

【村井】

昔は警察の方も「なんだ警備業」という感じがあったんです。今は先ほどお話を申し上げたように、警察を補完するという感じ、民間防犯の一部として認めて頂きまして割とその辺はよくなりました。何かあった時、今警備会社は結構いろんなところにカメラをつけて記録していますので、それをちょっとカメラの中身を見せてくれないかと、そういうふうな要望も来るようになっています。


経営者プロフィール

氏名 村井 温
役職 代表取締役会長 最高経営責任者(CEO)
生年月日 1943年2月12日

会社概要

社名 綜合警備保障株式会社
本社所在地 東京都港区元赤坂1-6-6
設立 1965
業種分類 サービス業
代表者名 村井 温
従業員数 37417 名
WEBサイト https://www.alsok.co.jp/
事業概要 警備サービス業界大手。金融機関向けに強みがあり、現金警備輸送はコンビニエンスストア等へ展開。
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