株式会社山善 機械・工具や住宅設備などの専門商社大手。海外事業も強化 株式会社山善 元取締役会長 吉居 亨　 (2013年11月取材)

事業

【吉居】

今までは機械工具生産財の専門商社だったのです。住建が入り、家庭機器が入り、ですから生産財と消費財の専門商社になりましたが、まだまだ生産財のウェイトが高いです。

国際事業本部の含めて、全体の６割から６割５分が生産財の売上です。まだまだ日本の工作機械は世界に冠たるものです。

住建や家庭機器の消費財も伸ばしていく、この両方で事業展開しています。

【吉居】

現在、家庭機器が年間７６０〜７７０億円です。これを１０００億円にしなければなりません。ドリーム「１０００」というビジョンです。昔の家電はものすごく機能がついていたのです。扇風機などにしても、しかし、そんなにたくさんの機能はいらないでしょう。性能を落としてはいけないけれども、最低限の機能で価格をリーズナブルにして、お客様にうけるもの、そして安心で安全ですから年間３４０万台も３５０万台も扇風機が売れるのです。

こういう問題がさまざまな機種に当てはまると思います。大手メーカーさんは皆撤退したので、その点にスポットを当てて販売する、例えば扇風機が良い例です。

今や扇風機は一家に１台の時代ではないですね。一家に２台、３台ある時代です。そういう需要を狙っています。それを「ジェネリック家電」と呼んでいます。この間テレビでも紹介していただきました。

開発部隊が日夜、どういう商品が良いか企画を練っています。一般ユーザー様がどういう商品を望んでおられるのか、今後良い企画が出てくると思います。

ローマ字の「YAMAZEN」のYとNを取ったら「AMAZE」となります。驚きは山善の中にあります。