メディシノバ(旧・メディシノバ・インク) ~世界中の難病に苦しむ患者のために。現役医師が新薬開発に挑む!~

Vol.3 医薬品開発の真意

メディシノバ(旧・メディシノバ・インク) 代表取締役社長兼CEO 岩城 裕一 (2015年1月取材)

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―医薬品開発の真意―

【聞き手】

製薬会社というのは簡単にできると思いませんが、ライバルとされるモンスター企業、とても日本でも多いと思いますが、資金がいただけなくなり自分たちでやろうと思うのは怖くなかったですか?

【岩城】

先の事を考えていたらこんなリスクの高い仕事はできないです。その場その場の仕事をしっかりとこなすことを一番に考えてきました。バイオベンチャーで株式公開は資金調達の場であってゴールではない。ゴールは薬をつくることですね。ビジネスに旨味があるからやるのではなくて、治療法がない病気をターゲットにしていて、私はずっと現場にいたから下流からものを考えます。どの患者にどの薬が足りていないかという発想で動いています。1つの薬で5つの臨床第二相試験を行っているがメディシノバはほとんどお金を払っていない。ほとんどはアメリカの税金でカバーしている。これはすごいことです。

【聞き手】

なぜそんなすごいことができるのですか?

【岩城】

私は薬を開発していますが、製薬会社としてではなく一人の医療従事者として薬を開発しているから、正しい仲間に声をかけるとみんなが一緒に働いてくれます。筋萎縮性側索硬化症、これは難病です。

【聞き手】

よくテレビ等で特集が組まれているのを見ます。

【岩城】

そうですね。「かわいそうだ」「生命維持装置をいつ外すのか、誰が決めるのか」そういうのはディスカッションしますが、国名義で「薬がつくれないか」と言ってきた人は誰もいないですよね。

【聞き手】

それは、日本とアメリカの違いでしょうか?

【岩城】

はい。アメリカは、例えばエイズ患者さん中心で組織された財団、家族を含めたエイズウイルスの協会があります。アイスバケツチャレンジもここから始まりました。資金はトータルで恐らく140億円程集まったと思います。患者さんの団体は何をしているかといったら、この(集まった)お金は、(エイズを患った)家族や仲間がもっと長生きできるように、色々なところで使ってもらえれば嬉しいと。これは国をも動かしてくれるんですね。そういう形で治験も進んでいきます。バイオベンチャーという形ではなくて、そこに何か情熱があれば医療現場が動いて一流の人と共に薬の開発ができるようになると思います。

社長プロフィール

President's profile
氏名 岩城 裕一
役職 代表取締役社長兼CEO

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