デンツプライシロナ株式会社(旧シロナデンタルシステムズ株式会社) 世界的歯科医療機器メーカーの日本法人女性社長！ デンツプライシロナ株式会社(旧シロナデンタルシステムズ株式会社) 元代表取締役社長 北本 優子　 (2015年7月取材)

ＣＥＯ就任の経緯

【聞き手】

２００９年にご入社されて、２０１３年に今のお立場のＣＥＯになってらっしゃると思うんですが、元々ヘッドハンティングされて入社される時にそういったことを視野に入れてやってこられた。

【北本】

いえ、これは全く想定外でございまして、入社したときは副社長で、当時の社長を助け会社が急成長していたので、とにかく組織をしっかりしてほしいと。会社の中をしっかりしてほしいというのが、元々私が期待されていたタスクだったので、会社を安定させ、しっかりし、持続できる企業に育ててあげるというのが元々の私のミッションだったんですね。社長になるということは私からすれば、全く考えていなかったですね。

【聞き手】

そうなんですね。ちなみに２０１３年、ちょうど２年ぐらい前ですね。社長にという話が来た時はどのように感じたのでしょう。

【北本】

１つ目はやるしかないと。これはどちらかというと義務感だったんですね。すごく悩みまして、実は主人に相談をしました。彼は、一言ですね。君しかやれる人はいないと思うよと。しっかりやって成果を出すべきだと。と彼が言ったんですね。私はその時に反対すると思っていたのに君しかいないと言った時に、意外とサポーターがこんな近くにいたんだということと、あとは娘に話をした時に、やはりやるべきだと思うと。なにも分からず主人の言ったことをオウム返しに言ったんだと思うんですけど、その時に家族の支えがあるというのはめったにないだろうなと思ってですね。最終的には受けることにしました。

【聞き手】

今は経営者になられて２年目ですが、丸２年ですね、いかがですか、経営されてみて。

【北本】

私は前の上司ですね。非常に良いことを言われたんですけども。どんなポジションでも１つ新しい山を登るのと同じで、どんなことでも山って登ると違う景色が見えるよね。って彼がいったんですね。ですから、どんなチャレンジも新しい山を登るのとおんなじだと言って、私はＣＥＯになって２年なんですけども。初めて山に登ってみて見る景色というのは今まで見た景色と違い、初めてヘッドに立つという大変さ、あとですねチャレンジ。あとはある部分ですね。結果からくる喜びというのを感じまして。やってよかったなと思っています。１日たりともやるべきではなかったと思わないですね。

【聞き手】

そんな中で、例えば経営の方向性とかで悩んでしまった時に、ご相談されるのは、もちろん本国だと思うんですが、相談される相手とか、そういった方というのはどういった方なんでしょうか。

【北本】

会社の中のことなので、やはり経営と言うのは最終的には自分で決めなきゃいけないと思っています。ただし、社内ももちろんなんですけど、社外で会社のヘッドに立っている人同士で話をしたりするんですね。直接会社の話をするのではなく、例えば違う世間話だとかをしている中でですね。皆さん悩んでいることとか、あるいは嬉しかったこととかって。特に嬉しかったことは結構皆さん共有されるんでね。そういう話を聞くと自分だけじゃないんだな。自分の悩んでいる悩みがすごくちっぽけに思えたりしてですね。そこはうまく息抜きをして、やっております。

【聞き手】

そうなんですね。今回こちらにご登場いただくのは、テラスカイの佐藤社長からのご紹介ということなんですが、佐藤社長ともそういったお話はされたり。

【北本】

佐藤社長と私は、すごく縁で、私が前職のＢＰの時に佐藤社長も前々職のセールスフォースという所の会社の営業担当でＢＰにいらっしゃったんですね。

【聞き手】

そうなんですか。

【北本】

そうなんです。で、お会いした時にはまさかね、こういった形で上場企業を統括されるとは思いませんでしたが、ただ私が感じたのは、佐藤社長と最初に会った時に、この人は違うなとは感じてました。何かするなというふうには感じておりまして。その時は全くお互い違う立場で、私はあるプロジェクトをインプルメンテーションしないといけない、彼はセールスフォースの立場からインプルメンテーションにセールスフォースを選んでもらいたいという立場での話からでございます。で、佐藤社長とは時々お会いして彼のすごく面白いジョークを聞かせて頂いたりとかですね。

【聞き手】

そんな面もおありなんですね。

【北本】

すごく面白いお話でございまして、見た目とは違う非常にウィットにとんだ。

【聞き手】

見た感じはすごいオーラがある。

【北本】

シリアスな経営者なんですけど、実はすごく面白い方です。

【聞き手】

そうなんですね。

【北本】

はい。