貝印株式会社 ~「失敗は進化のもと」世界に名を馳せる刃物メーカー、海外戦略の全貌~

Vol.6 市場を制する貝印/視聴者へのメッセージ

貝印株式会社 代表取締役社長 遠藤 宏治 (2015年10月取材)

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―市場を制する貝印/視聴者へのメッセージ―

【遠藤】

私どもは、刃物をコアにしてやっています。 具体的に刃物というと、カミソリがあり、包丁があり、爪切りがあり、ハサミがあり、カッターナイフなどがあります。包丁の中には業務用の包丁だとか色々ありますが、ざっと包丁マーケットでいうと、我々としては40数%のシェアをいただいていると思っています。特に包丁に関しては、「包丁マイスター」という包丁に関する知識の社内資格を設けています。これは、売り場など色々な方面の方々にも知識をお伝えし、包丁マイスターの資格を持っていただいて、お客様に包丁の多様な使い方をはじめ、どういった料理にどんな包丁が適しているのか、包丁の違いは何なのかなどをお伝えできるようにしております。

それから、海外から日本に来られてお買い求めになるインバウンド事業のおかげで、爪切りが結構上位にいつも入っていまして、中でも貝印の爪切りは海外の方々に非常に人気で、今一番伸びている分野なのですね。ですから爪切りは、50%以上の国内シェアをいただいていると思います。具体的に申し上げますと、爪切りは月産70万個から80万個くらい、それでもおかげさまで在庫が足りないという状況ですから、これはまた非常に楽しみな分野ですね。

それから医療器でいきますと、眼科のメス、外科用のメスなど色々なものがあります。特に面白いのが、ニッチですけれど、円筒形のものに刃を付けて皮膚を採取する時に使う、皮膚科のいわゆるバイオプシーパンチという、業界用語でトレパンと呼ばれるメス。これも刃物の一種なのですが、これは60%くらいの世界シェアをいただいています。非常にニッチで小さい市場ですけれど、私どもの刃物技術のユニークさが生きている市場だと思っています。

やはり私も一個人として、また一経営者として、ずっと生きてきました。ですから、会社という舞台で色々仕事をし、自分の人生を過ごしていく中で、悔いの無い毎日を送ることを心掛けています。その結果として、良い結果が出てくることを信じて毎日一生懸命やるということが大事ではないのかなと思います。色々良いこともあれば悪いこともあるのですけれども。私の好きな言葉で、「禍福はあざなえる縄のごとし」という言葉がありまして、禍、災いと、福、良いこと、それらはやっぱりあざなえるというか。

今ではなかなか縄はつくりませんけれど、良いことや悪いことは交互に来るのだということで、良いこともあれば有頂天になっているといけないよと戒めなくてはいけないし、また悪いことがあればいつまでも悪いことは続かない、良いことも必ず来るというふうに信じて頑張るというのが、私の人生の信条でもあり、経営の信条でもあります。また人それぞれ、毎日の生き方のより所になる言葉ではないのかなと思いますので、この言葉を贈りたいと思います。

社長プロフィール

President's profile
氏名 遠藤 宏治
役職 代表取締役社長
生年月日 1955/10/21

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