Vol.3 経営危機からの脱却と改革
―経営危機からの脱却と改革―
【聞き手】
ご自身が、このオークローンマーケティングに合流されたのが、99年。
【ハリー】
99年です。
【聞き手】
実は会社としては、その当時は、なかなかに厳しい状態があったんですよね。
【ハリー】
凄く多分、私達のオークローンマーケティングとしては、99年から2001年は、一番厳しい時だったんですけど、私達は起業家精神がもちろん大事ですけど、もう一つやっぱりこれはどういうふうに組織を作るだとか、社風を作るのか、成功する会社をよりどんな条件、どんな環境を作るのか、色々勉強しました。
当時のオークローンマーケティングは、まだ、ショップジャパンがあったんですけども、実は3つの事業部があったんです。1つの事業部は、テレビショッピング事業部、もう1つの事業部はその営業を。
【聞き手】
小売店に。
【ハリー】
小売店で、海外の物を並行輸入も含めて売る物と。私が担当したのは、コールセンター事業部ですね。で、その時は、自社のコールセンター持ってましたけど、自社の為の入電も取ったんですけど、メインは他社の為の。
【聞き手】
なるほど。本当に。
【ハリー】
アウトソーサーなんですよ。
【聞き手】
コールセンターとして単純にやってらっしゃった。
【ハリー】
コールセンター。当時は、一番成長のできる事業部は、コールセンターではないかというふうに思って、私が入ったんですね。
【聞き手】
はい、言われてたんですね。
【ハリー】
で、その時は3年間ぐらい私達がやって、当時の同地と中村、今専務している水野、もう一人の事業部長と、僕の5人ですね。毎週の土曜日、いつも1日ミーティングして、どういうふうに会社を成功させるのかと。やっぱりなかなか伸び悩んで、上手くいかなかった。そこに、最後に至った結論が、限られた人材、限られたお金、限られたノウハウ、3つ並行にやろうとすると、3つとも、全部中途半端になる。
【聞き手】
一点集中型の経営に。
【ハリー】
で、その中で、1つに集中するのは、私達が、まずは日本一になるものは何ですかと。で、日本一でないと意味がないので。この中から、日本一になると考えると、私達はテレビショッピングを選びました。当時、インフォマーシャル型のテレビショッピングは、日本一にはなるでしょうと。で、当時は、多分同じようなインフォマーシャルやってる会社が、数十社ぐらい。
【聞き手】
ありましたよね。
【ハリー】
ありました。多分その中で、例えば、売り上げ規模とかそういうだったら、我々は10位ぐらいだったんですよね。そこはやっぱり私達が、ここに集中すると、必ずナンバーワンになるって決めたんですよ。
で、その時だったら、私がコールセンターの事業部長だったし、コールセンターの時は、当時は300席ぐらいあったんですけども、で、自社の為に、必要となる席は大体2割ぐらいだったんです。っていう事は、それだけに絞ったらまずは色々な他社のビジネスもやってるんですけど、私が上手に1年間掛けて。
【聞き手】
切り離して。
【ハリー】
切り離して、これ以上はやりませんと、で、そうすると物凄い余っちゃうんですよね。でも、一回前の他の会社の責任を少しずつ持ちながら。でも、1年間話して、そこで集中する事で、3年以内にこのコールセンターが、全部フルカバーして、私達の電話が取り切れない状況になりました。
そこで、当時の私が年俸40億50億手前だったんですけど、2006年までに、150億まで伸びて尚且つ、当時の40億は、テレビショッピングがその内の3分の1だったんですけど、もう100%。結局それを考えると、ほぼ7倍か8倍一気に伸びたと。
経営者プロフィール
氏名 | ハリー・A・ ヒル |
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役職 | 取締役 |
会社概要
社名 | 株式会社オークローンマーケティング(ショップジャパン) |
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本社所在地 | 愛知県名古屋市東区東桜1-13-3 NHK名古屋放送センタービル14F |
設立 | 1993 |
業種分類 | 小売業 |
代表者名 |
ハリー・A・ ヒル
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従業員数 | 446名 |
WEBサイト | https://www.oaklawn.co.jp |
事業概要 | テレビショッピング事業、Eコマース事業、プリントメディアを活用した通販事業、小売・卸販売、直営店運営事業 |