Vol.2 転機となった出会いと日本での起業
―転機となった出会いと日本での起業―
【ハリー】
当時は、岐阜に入っていろんな友達も作って、結婚も出来て。
【聞き手】
はい、その3年半の間に結婚されたんですね。
【ハリー】
結構いろんな出来事があって、日本語も凄く上手になりましたけど。
【聞き手】
それはやっぱり奥様が日本の方でいらっしゃいますよね。
【ハリー】
はい。
【聞き手】
やっぱり奥様の力も大きいですよね。
【ハリー】
それはありますね。ただそこは、実はですね、そこに当時は、国際電話も高いし、周りにも他の外国人、西洋人はいなかったから、3年半になって自分でもアメリカの心がちょっと少し薄くなったと。それは自分の存在、本当に自分の存在がどういう人なのかと。
【聞き手】
アイデンティティみたいな。
【ハリー】
アイデンティティが、ちょっと迷いがあって。やっぱりアメリカ帰るべきだというふうに思って、88年に岐阜での仕事が終わって、アメリカに一時帰国しました。
【聞き手】
そんなヒル社長が、また再び日本へやってきたきっかけというのは。
【ハリー】
アメリカに戻って、ちょうど1989年、88〜89年ですけど、そこで自分でちょっとウォール街で勤めて、そういうふうに経験したいと思いましたので、日本の証券会社に入りました。
アメリカに帰って、色々刺激があったんです。面白かったのは、3年半の岐阜での自分の成長はとても早かったですね。どんどん色々な新しいチャレンジ、可能性が見えて、自分はこれから成功するんだとか、社会貢献も出来るんだとか思ったんですけど、アメリカに戻って普通の人に戻りました。このままだと、成功への道が、ちょっと長いんじゃないかと。で、また逆に日本に戻ったら、もっと早く色々な事が出来るんじゃないかと、自分で主導権持って、10年15年でやっとちょっと上に行くじゃなくて。すぐに自分で会社をつくって、より貢献出来る、より成功出来る。そういう思いが強くなって、会社を1年ちょっとで辞めて、日本に戻りました。
【聞き手】
ちなみに、その日本の最初の出会いが岐阜県だったので、日本でのビジネスの最初のスタートっていうのは、名古屋。
【ハリー】
名古屋で会社を作っていました。1991年の1月です。
1990年の12月にちょうどABCN、アメリカンビジネスコミュニティ名古屋。名古屋米国ビジネスコミュニティが新たに、アメリカの駐在事務所が企画して作ったんですよ。その時は、最初のミーティングに行って出会ったのが、このオークローンマーケティングを創業した、ロバート・ローチでした。
で、ロバートと私が、2人とも、当時もちろん青年ですけど、彼も貿易とか自分で会社を持って、若いエネルギーで積極的に何かやりましょうと。私も同じ。彼が貿易、私が国際交流。で、2人やってどうなるんだと、敵になるのか、だから、一回敵になったら、これがもう絶対死ぬまで敵なのか、友達になるのか、どっちにするか。それで、2人で手を組んでやりましょうと。
エイチアンドアールコンサルタンツという会社が、名古屋初の外国人向けのリロケーションの会社を作ったんですよ。それが彼と私の初めてのきっかけなんですけども。当時は私達は若かったし、起業家精神を持ってたから、どういう風にチャンスをビジネスに変えるかってなると、2人共強い精神がありましたから、12月に出会って会社が始まったのが、多分2か月後だったんですよ。
【聞き手】
そのぐらい意気投合して、お互い一緒にやっていこうっていうようになった。
【ハリー】
そうです。
経営者プロフィール
氏名 | ハリー・A・ ヒル |
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役職 | 取締役 |
会社概要
社名 | 株式会社オークローンマーケティング(ショップジャパン) |
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本社所在地 | 愛知県名古屋市東区東桜1-13-3 NHK名古屋放送センタービル14F |
設立 | 1993 |
業種分類 | 小売業 |
代表者名 |
ハリー・A・ ヒル
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従業員数 | 446名 |
WEBサイト | https://www.oaklawn.co.jp |
事業概要 | テレビショッピング事業、Eコマース事業、プリントメディアを活用した通販事業、小売・卸販売、直営店運営事業 |